Raspberry pi 4 電源問題

　今年に入って半導体不足の影響なのか、Raspberry pi が市場に出てこなくなっているようです。散発的にネット上に出ていたり販売店店頭に並んでいたりとかするようですが、本当に物がないのか転売屋による買い占めなのか原因がはっきりしていない話も聞きます。

　Raspberry 財団の戦略かもしれませんが、日本国内の代理店が減らされたりもしています。製造の大半は Sony がしていますので市場への供給量が減るわけでは無いでしょうが、半導体不足というブラシーボ（思い込み）というベースがあるので余計話が大きくなってしまっているようです。しかしながら今後 Raspberry pi の供給が安定するのは間違いありません。なぜかって言うと、このままだとやっと獲得した組み込みなどのニーズを失うからです。ライバルはたくさんいますので。

　昨年暮に Raspberry Pi 4 Model B (8GB RAM) を手に入れました。8GBは動作が不安定だという評判があったので見送っていたのですが、品薄になると聞いて買ってみました。動作は64bit の Raspberry pi OS を使えば問題がないように思いました。セットで買ったのでプラスチック製のファン付きケースが付いていて、それに組み込みましたが、連続動作させると放熱が追いついていないようでなんか不安定です。画面右上に雷マーク（電源に問題あり）の表示が頻繁に出ます。電圧が下がっているのが原因でしょう。

　このセットはアマゾンで買ったので、電源にアマゾン製のACアダプターが付いてきたのでそのまま使いました。「MODELXSD-0503000NJPD INPUT:100-240V-50/60Hz 0.5A Max OUTPUT:5V-3000mA」と言うものです。あまり頻繁に「雷マーク」がでるので、事務所のAC電源の電圧が低いのかとテスターで測ったりしましたが問題ありません。

　この状態でUSB起動などさせてもこれに電力がいるのでしょうが、ほとんど「雷マーク」がでっぱなしです。その時点で手のうちようがないので、もっさりはしますがそのまま使っていました。

　放熱の問題もあるのか、また、もっと早いストレージが使いたいと思ってネット観ていたら「Argon ONE M.2アルミニウムケース（M.2拡張スロット付き）」と言うのがあったので使ってみました。アルミケースで放熱もいいと思いましたが、結局「雷マーク」は解消されませんでした。

　このケースの使い勝手などのご紹介は後日として、先日、家内が昔使っていたソフトバンクのスマホ用の充電器(MITUMI製 SB-AC20-TCPD INPUT:AC100-240V 50/60Hz 0.8A OUTPUT:DC5V/3.0A 7V/3.0A 9V3.0A 12V/2.25A)が出てきたので使ってみました。数時間使いましたがおなじみ「雷マーク」は一切出てきませんでした。

　このRaspbrry pi 4 が規定以上の電力を使っているのか、前のアマゾンのアダプターの出力が不足していのか分かりませんが、上等高品質（つまり高価）なものを使わないといけないのは確かみたいです。ほんとうに、嘘みたいに収まりました。

　Paspberry pi 4　や 400 を使っておられ、動作が不安定だと思われている方は、電源を本当に高品質なものに変えられたら安定するかも知れません。店長のようなアナログ回路しかわからない人間で思いつくのは、ACアダプターの内部抵抗が高いか低いかの問題ではないかと思いました。スイッチング電源でも整流とかのアナログ回路は使うので。もちろん低いほうがオームの法則通りアダプター側の損失が少なくて済むはずです。上等買いましょう。