Linux関連の雑誌

 以前は年契約で取っていた「日経Linux」という雑誌ですが、毎回同じような内容でインターネット上で見つけられる情報とかぶる部分が多くて読むのをやめていました。ちょうどRaspberry-Pi が出始めた頃でそれの特集とかが多く、店長が求めているようなサーバーや開発用デスクトップの情報が少なくなってきたのもあります。

 昨今、ランサムウェアやマルウェアなど Windows 関連のヴィールス感染が増えてきていますし、そのファイルシステムの構造や管理者権限の復旧不可能という脆弱さ(強靭さ?)を利用して、最近の関西の病院など下手すれば殺人にも成りかねないような脅迫事件も頻発しています。
 もちろんLinuxやMacやChromeOSなどでも同じような問題がありますが、数がぐっと少ないようです。ヴィールス感染は99%ヒューマンエラーで取り込まれます。ネットワークはもちろんメールや誘導サイトそれとUSBメモリーからの感染が多いようです。

 店長は今日現在、すべての作業はLinuxクライアントでやっています。Windowsをどうしても使わないといけないときは、簡単なソフトならWineで、WindowsのOSの起動が必要な場合は実マシンをリモートで操作しています。また、いくつかのOSを仮想環境で起動して、数種類のOSで動作確認ができる環境です。
 データ類は今はクライアントにHDDを積んで保管していますが、どうしても消失しては行けないものは技術部長に専用のクラウドドライブを作ってもらってそこにバックアップを格納。超プライベートなものはGoogleDriveとかOneDriveなどに入れています。写真はAmazonPhotos ですべて管理しています。
 こうやって自身の環境を考えてみると、データは基本的にクラウド格納を中心にしても問題なくて、昔は悩みの種だった文字コード(Shft-Jis, UTF8, EUC_JP) も変換技術が進歩して、あるいは統一化が進み考えなくても済むようになっています。さすがのAppleもMacOS系統の日本語文字コードもUTF8になっているようです。ま、Mac系統のカーネルはLinuxですので当然でしょう。
 上に書いたように、会社では LinuxとWindowsと読書用にiPad、自宅ではこれにGoogle ChromeOSが加わります。じつは、これら現状使っているマシンが、Linux 3台、WIndows 5台、ChromeOS 1台、iPad 1台、 Android(スマホ) 2台です。全部が常用ではないですが、テストに要りますので常に最新の状態にしてあります。これらの機械でデータは共有されないと仕事にならないので、やはりクラウドにあるのは便利ですし、難しいバックアップを考えなくてもいいのが楽です。

 とここまでが前ふりで、久しぶりに読んだ「日経Linux」の内容は、昔とあまり変化のないものでした。スクリプトによる作業の自動化とか流行りのAI作成などです。また、Windows環境からの移行も定番の特集です。
 店長が興味深く読んだのは、軽量Linuxです。基本、USBメモリーにインストールしてPCをブートさせデータもそのUSB内に納めれば持ち運び可能な環境です。Linuxは同じUSBメモリーからでもCPUがIntelだろうがAMDだろうがなんとか起動してきます。また、Windowsのようなライセンスも必要ないですから、BCP(事業継続化計画)にとっても非常に好都合です。
 上に書いているように、店長の場合超プライベートな物以外はほぼ全てクラウドドライブに格納されているので、どのマシンからもそのドライブにアクセスできる準備ができていれば困りません。外出中、どうしても調べものが必要でスマホとかタブレットでは画面サイズで見にくい場合、近くにあるPCをお借りしてUSBブートで軽量Linuxを立ち上げれば簡単にチェックできます。また、このUSBメモリを忘れても、起動時にパスワード、クラウドドライブアクセス時にパスワードなど一定のセキュリティ操作を必須にしておけば比較的安全に運用できます。もちろんUSBメモリにデータを保存はしないということが前提です。

 今回の「日経Linux」はこういう意味で手っ取り早く「軽量Linux」の情報が手に入れられる手段として有効でした。全く関係ないですが、普段電子図書ばかりで読んでいますので、ページをめくれる紙の本も新鮮でいいですね。

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