スバルレヴォーグ買い替え感想-2

 1月末のブログで社用のスバル・レヴォーグを買い替えたとご紹介しました。

 先日、1000キロの慣らし運転も終えて、オイル交換やミッションフルードの交換も済ませ各部の点検もしてもらってやっと通常運転ができるようになりました。店長は通勤で一般道で片道27km走ります。朝は1時間ちょうど位、帰りは時間にもよりますが45分程度かかります。帰りの平均速度は36km/hになります。ゴールド免許ですから当然、信号や歩行者がいる歩道などももちろん止まっての平均速度です。流れがいいと言えます。制限速度が50〜60kmの区間が大半です。

 点検後の実際の使用では、以前に書いたようにアイドリングストップはどうも気持ちが悪いのでoffにしています。最初試しに一週間の間アイドリングストップをONにしたまま運転してみました。アイドリングストップの肝である燃費は、9.3km/l でした。次の週からアイドリングストップをOFFにして走っていますが、平均燃費は9.3km/lです。つまり、アイドリングストップは店長の通勤コースでは全く効果がありません。エンジン停止からアクセル踏んで発進するときの、いかにも無理しているショックがあるだけで無意味でした。実はこのためだけに高価なアイドリングストップ車用バッテリーを積んでいるのですから、なんとも無駄な感じです。実際のところ、トヨタのGRシリーズではアイドリングストップを廃止している車種が増えてきているように思います。排ガスもエンジン始動時に多いとか考えたら誰のための機構でしょうね。乗ったことはありませんが、マイルドハイブリッド(小型モーターを積んで主に発進時にエンジンをアシストする)のほうが考え方が合理的です。ヨーロッパで流行っている48Vタイプも業界で標準化されているようですのでコスト的にもエンジンの機械部分を保護するためにもいいのかも。

 次に、走行時の騒音が大幅に静かになっています。音問題は対策が難しく、風切り音が少なくなればロードノイズが気になり、どちらも押さえればエンジン音やAWDではプロペラシャフトや後ろのデファレンシャルなどの音が気になって、いわゆる「イタチごっこ」になってしまいます。今回の車両はこういうところをうまく対策しているのでしょうが、まだ、左右の窓からの音の侵入が多いようです。ガラス厚を上げたり高級車のように二重ガラスにしたらいいのかもしれませんが、この車の性格とはちょっと合わないような気もします。耳が徐々に遠くなってきている店長には今のままで十分静かですけれど。

 ハンドリングについても前車と少し違います。ハンドルの切りはじめの反応が、新車のほうが明らかに敏感になっています。乗り換えて直ぐのときは、少し切り過ぎに思えるほどの反応です。危険なわけではありませんが、すぐに車が方向を変えようとするので慣れが必要でした。車の頭が軽いと言いますが、前部(エンジンボンネット部分)が軽く、前後重量配分が50:50に近くなっているのかもしれません。これがいいかどうかは多少の疑問がありますが。回頭性の良さは危険回避に重要な要素で、安全性に直結します。乗り換え直後の違和感もすぐに慣れてしまえる範囲です。

 ロードクリアランス(地上高)も少し高くなっているようです。ひょっとしたらシャシーのサイドメンバーが太くなっているのでドアの上下寸法が短くなっているのかもしれませんが、ドアを開けたときのドア下と地面の高さが数センチ多くなっています。

 エンジンの吹き上がりと力強さですが、やはり前の2000ターボエンジンのほうが面白いです。前車のドッカンターボは一度乗ると忘れられないです。今回の2400ccターボエンジンのほうがジェントルに力が出ていてNAの4000cc程度の大排気量車に乗っているような感じです。実使用には全く持って十分ですしアクセル開度に合わせた反応も十分です。しかしながら、そこはそれ、おかしな輩の相手をするには、煙もくもくのドッカンターボのほうが威力があるような。

 今のでも、運転モードをSport+ にすれば吹き上がりや足回りのセッティングやミッションの段付き変速とエンジン回転キープとがセットになって、非常に楽しく上のようなおかしな輩の相手も楽にできますが、煙が出ないので少し寂しいです。でも、必要十二分の動力性能は持っています。

 スバルに5年乗って感じたのは、塗装が少し弱いようです。もちろん、ディーラーお勧めのコーティングもしてワックスがけ不要の状態にしていますが、どうも細かい傷がつきやすいようです。先日もスーパーマーケットで止めて置いたら、細かい擦り傷が入っていました。多分、隣に駐車していた方がわざわざ狭いほうから移動して衣類か持ち物ですったようです。ディーラーでコンパウンド掛けで消してもらいましたが、前車も飛び石による傷とか軽いドアパンチ食らっただけで傷が入ったりしました。それまでのトヨタ車では無かった事なので少し気になります。

 インテリアでは、ホールド性の良くなったシートとか顔認証とかも気に入っています。音声で操作できることも多く、走行中にナビの目的地設定とか出来るので便利です。店長、基本的に高級車は不要、高性能車が欲しいタイプなので楽ちん装備にはあまり興味がありません。ですから、運転ポジションの取りやすさがきめ細かくて文句なくできること、ペダルの配置がよくて右足まっすぐ踏むときちんとブレーキペダルにあたるとかの方が気になり、満足しています。

 高齢者による運転ミスが報道されることが多いです。運転免許証の返納を促進したい思惑もあるのでしょうが、身体の反応速度が遅くなってきている高齢者のミスを補えるだけの技術がこのスバル車(アイサイトが標準装備なので)はあります。上に書いたようなやんちゃな一面もありますが、基本的に安全性重視にふられた設計はすごいです。まだ、使ったことはありませんが、運転者が気を失ったときに自動で周りの車に警告、安全な場所まで自動で走って路肩に停車させる機能がついています。それ以前に、よそ見をしていれば運転手に警告、ブレーキの遅れによる追突が無いようにプレブレーキと自動ブレーキによる緊急停止も実験しました。バックで壁際まで行ってもアクセルを踏んでいると警告音がして緊急停止します。これも実験済みです。自動運転レベル1、2の仕様に縛られたつまらない規制もありますが、とりあえず満足できる安全性です。これで、アイサイトXを使って日産のプロパイロット2の自動車専用道路上でのハンズフリー運転が出来れば、今の法律下では文句のない仕上がりです。なぜプロパイロット2と同じことをしないのかは謎ですが。

 充電インフラに不安があるEV必須思考で無ければ、スバル車は安全性が最も高く高齢者に最もお勧めできるメーカーの一つだと思います。ご参考になれば。

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