妻が突然亡くなりました−4

 家内は頼まれると断れない質で変なものを買わされたり設備をつけられたりしていました。随分昔ですが、飛び込み営業でスウェーデンのエレクトロラックス社の重たい、大きな、超高価な電気掃除機を買わされたりしています。流石に気にしていたのか、長年その掃除機を引きずりながら部屋の掃除をしていましたが、2階には持って上がれずに2階用の軽量な掃除機を買って、たまにそれを持って降りてきて一階を掃除するという、ちょっとお間抜けなこともしていました。

 2021年8月7日に「ケンテック株式会社の節電機器」と言うような名前の分電盤のようなものを外す工事をしてもらいました。家内が生きている間にも外してもらうように連絡するように言ったのですが、多少の節電効果があるとかで断りきれなかったようです。電圧を多少降下させて節電したように見せる機械のようで、コンピューターなどの電子機器があると瞬断が起こるときもあります。今回は、電話して有無を言わさずに機器の取り外しをお願いしました。職人さんがこられて外してくれましたが、もともとの取付工事が雑で壁に穴があいたような状態になってしまうので、説明しにくいですが、取り付けてあったケースだけ残してもらって穴が見えないようにしてもらいました。
 同日、例の大阪ガスの営業の方が来られて、取り付けた機器のローンの契約と「大ガス電気」の契約も行いました。これ、家内の食洗機のお願いを無下もなく断った営業担当者ならこちらも話を聞かなかったでしょうが、今回はものすごくお世話になったので喜んで契約させてもらいました。営業力というか人の立場に立って話を聞ける能力って大事ですよ本当に。顧客に与える印象が非常に大事だとあらためて実感しました。
 この頃になると、毎週土曜日が洗濯の日になって、この日も洗濯をしています。夏場なので洗濯物の量が少ないので助かりますね。

 8月8日(日曜日)は山の日、翌月曜日は振替で2連休になりました。日曜日は意識的に完全休養日に当てて、翌日9日に実家に行きました。母親と妹が住んでいます。父親が亡くなって5年経つのですが、分家(次男)のためまだお墓がありません。いつもお願いしているお坊さんも、特に慌てる理由が無いのならお墓探しはゆっくりでいいと仰ってくれていると妹もいうので、ぼちぼち探そうかというところです。その日、父親の葬儀をお願いした仏壇屋さんでご紹介頂いたお寺(実は妹の通っていた幼稚園の経営元)に永代供養の御墓が出来ると聞いてお話を聞きに行ってきました。母親がまだ生きているので、父親を納骨してすぐに家内の納骨はできないと思っていますが、とにかく父親(の遺骨)を落ち着かせないといけませんからね。父親は、娘(妹)大好き人間でしたから、御墓に入るより家で妹にイタズラされながらもそばにいるほうがニコニコ出来るのかもと宗教心全く無視の思いもありますが、そうそういつまでも放って置けませんし。
 そのお寺で、永代供養の御墓を新しく作るという案内を頂いて、その場所と形式を見せていただきました。永代供養は親族がいなくてもお寺の方で何年か御墓を守ってくださるというシステムだと思いますが、自分が入ったあとのことを考えると多分死後で何もわからないですよね。前にも言っていますが、店長は家内との間に子供ができませんでしたので、子孫繁栄のお祈りをしても仕方ないし、意味がないので、できればこの御墓に同居させてもらえればありがたいかと思いました。その場の勢いで思ったのかもと思いましたが、一年たった今でも同じ考えなので多分この方法で行くと思います。
 その日は、実家により母親にあってきました。特に変わったこともありませんでしたが、「元気か?」「変わりない」と言うような会話があって、昼飯を一緒に食べました。細々と聞かれることもなく、気を使うこともなく過ごせました。

 8月11日(水曜日)に前回とは別の銀行へ予約をとって行きました。家内はそこにも口座を持っていたので解約手続きの進め方などを教えてもらいにです。ここもなかなか官僚的な銀行ですが、メガバンクなので今回のようなケースでもきっちりロードマップのようなものがあるようです。非常にスムーズに方法を教えてもらい、後日、こちらの要望通りに解約手続きなどできました。
 仕事でもメガバンクとの取引がありますが、メガバンクは個人の顧客として付き合う場合、地方銀行より丁寧な対応をしてくれるのが印象的でした。ズルをしたのではありませんよ。

 8月13日(金曜日)、妹が片付けの手伝いに来てくれました。例のごとく、片付けのメインは妹なんですが。
 家内の持ち物の整理もですが、店長自身の衣類の整理、具体的には夏物の外出着などの採掘と整理をしてもらいました。それまでも全く無かったわけではありませんでしたが、仕事に行くのに必要な最小限のスーツやスラックスやジャケット類だけでした。Tシャツやゴルフウェアーなどが出ていなかったので、タンスや押し入れから最小限出してもらいました。
 並行して、家内の衣類も整理してもらったのですが、下着類とかは捨てるしか無いし、その他の服もサイズがやや(相当)大きめで、もらってくれそうな人も見つからないので、ホームレスなどの世話をしている慈善団体に寄付しようということで、ぼちぼちと箱詰めしてもらいました。
 子ども用の新品の衣類やおもちゃのストックが出てきたりしましたが、甥っ子たちの子供に送るために準備していたのでしょう。これは、纏めて甥っ子たちに渡すしか無いです。
 お盆休みの真っ最中の暑いときに、妹は文句も言わずに大汗かきながら片付けてくれていました。店長は、疲れが溜まっているのか体力が続きませんでした。ほとんど、横で見ている状態でしたが、お世話をおかけしました、我儘な兄貴が。

 8月15日に、お供えで頂いたお花や果物を実家に持っていきました。昼間働いている独身男には始末がつけられないので、実家で父親の法要に使ってもらおうという魂胆です。

 8月18日(水曜日)に、家内の資格喪失を届けに年金事務所へ行ってきました。これも事前に予約しないと待たされるので事前に予約していたのですが、そんなに混んでいるわけでもないのに大層なとは思いました。それでも、窓口では親切に手続きの方法や、今後の支給額などを教えてもらいました。もともと、家内の年金は彼女のものでしたし生活費に使っていたわけでもないので特に困らないのですが、早死で支給期間が短いのがちょっと悔しいとも思いました。

 8月22日にソフトバンクへ行って家内のスマホのSIMフリー化をお願いしました。なんか、酷く簡単にソフト的にできますからと言ってくれて安心して帰ってきたのですが、その後のテストでハード的に作業が必要だということが判明して後日もう一度預けるということになりました。機種によるそうですが、二度手間でした。

 その週の土日は洗濯などの家事のルーチンをこなした後はとにかく休憩です。少し横になるとすぐ寝てしまうほど疲れていたようです。起きている間は全く自覚がないのですが、横になるとすぐ寝てしまいました。気楽といえば気楽なんでしょうが。

 8月24日に、11日に手続きを聞きに行った某メガバンクに再度お伺いして、家内の解約手続きなどを完了させてもらいました。極めて丁寧にしてもらって、さっぱりしました。
 翌日は、別会社の仕事で営業に出ていました。特に、こんな時は仕事が忙しいのはいいことだなと感じました。

 8月29日(日曜日)に、妹が来てくれて、前回の続きをしてくれました。片付けと同時に、掃除もしてくれました。6月の葬儀や49日法要の準備のときや、その他の日にも、妹はじめ社員の皆さんが来てくれた折に部屋の掃除などもやってくれたので、その後大きくは汚れていないはずです。でもしっかり見ると少しホコリが溜まったりしていました。男やもめにウジがわかないように頑張らないといけません。

 8月31日(火曜日)に循環器内科の定期検診に行ってきました。不思議なことに大きな問題もなく、店長が鈍感なことがよくわかりました、嬉しくないですけれど。

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