妻が突然亡くなりました−番外

 この文を書いているのは2023年10月23日です。たまたまですが、家内の誕生日です。

 昨日、家内と父親の納骨をしました。「妻が突然亡くなりました−4」に書いている通り、妹の知り合いのお寺で永代供養のお墓をお世話して頂けたので、これを父親の墓にしてそこに家内を合祀させてもらいました。当然、店長もここに入る予定ですがまだしばらくは大丈夫かなと思ってはいます。お骨を墓に入れる場合色々なやり方もあるのでしょうが、今回は布袋に入れて墓石の下に入れるというやり方でした。入れる前に仏の前でお祈りをしてもらい、鎮魂と墓の開眼供養をしていただき、次にお説教をいただいた後、墓の前で少しお祈りをしてもらって骨を入れさせてもらいました。

 さて、家内が亡くなってから2年4ヶ月です。亡くなってから、骨は自宅の仏壇に入れておいたのですが、昨日まで一度も開けたことがありませんでした。というより、仏壇から出したこともありません。

 家内が亡くなってから、気分転換も含めてオープンカーを買って時々ドライブしています。家内もオープンカーを欲しがっていましたが、生前は買う踏ん切りがつかないままでした。そこで、一昨日、骨壷と位牌をこのオープンカーの助手席に積んで、休みでしたが別会社の自分の部屋に持って入り僕と記念撮影をしておきました。生前もあまり来たことはなかったのですが、本人は会社への貢献に寄与しているとか結構真剣に思っていたし、展示会にも毎回出てきてはメーカーの方とお話し、よく景品をもらったり時には商品を売りつけられたりして楽しんでいました。そういうのもあって、地下に入る前に一度オープンカーのドライブと会社の店長の部屋に連れてきて少しの時間過ごしました。

 そのまま家につれて帰って、骨壷は仏壇の前に置き、位牌は仏壇の中の定位置に、お供えに大好きだったミカンだけを供え、甥の娘(甥孫)が送ってくれたお相撲さんとのツーショットの写真集を飾り、翌日を迎える準備をしました。そうそう、骨壷を開けて骨の写真もとっておきました。

 

 翌日(昨日)は、もう普通に自分の普段使いの車の助手席に乗せて、妹と母親と父親の遺骨を実家でピックアップした後、お寺に入って上の儀式の後、納骨させてもらいました。

 呆気ないものでしたが、これで全部終わったような気になりました。仏壇の中に骨壷があると、なんとなく生気のようなものを感じるときがありましたが、これでもう完全に吹っ切れると思います。

 納骨のあと、妹と二人で久しぶりにデパートに行って、仕事と外出用の靴を買いました。それも2足も。家内が亡くなってから、生前、二人で行った東京旅行のときに松屋銀座で買った靴をボロボロになっても履いていましたが、これで新しい靴が履けそうです。しかし、靴って高いですね。

 

 ということで、夫婦で過ごした人生は心身ともに終わったような気がします。偉そうに言っていても、なかなか心底踏ん切りをつけるのは難しいようでしたが、今回のイベントで100%近く虚無感が薄まり昨晩はぐっすりと寝ました。これも、周りの皆様のおかげだと思っています。ありがとうございました。

 

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