ChatGTP(生成AI)
生成AIを少しだけ触ってみました。
2023年4月23日の記事でスカイネットがどうこといっていますが、相手を知らずには研究も勉強もできません。そこで、今回は無料で使える OpenAI社の「ChatGTP3.5」とMicrosoftのEdgeから利用できるBing(ChatGTP4.0相当)に同じ質問をして能力というか実用性などを検証してみました。それぞれに同じ質問を投げかけて返って来る答えを比較しました。
少し専門的かつオタク的な質問内容もありますが、将来的にはプログラミングなどの学習相手にしてもいいかなと思っているのでご容赦を。
Q:Linuxの製作者はだれですか
A(ChatGTP3.5):
Linuxのカーネル(Kernel)の最初のバージョンを作成したのは、フィンランドのプログラマであるリーヌス・トーバルズ(Linus Torvalds)です。彼は1991年にLinuxカーネルの最初のバージョンを公開し、それが後にオープンソースのオペレーティングシステムとして成長していきました。Linuxはその後、多くのコミュニティと開発者によって継続的に開発され、さまざまなディストリビューション(例:Ubuntu、Fedora、Debianなど)として利用可能です。リーヌス・トーバルズはLinuxプロジェクトの創設者として知られており、オープンソースコミュニティの一翼を担っています。
A(Bing)):
Linuxの製作者は、フィンランド出身のアメリカ合衆国のプログラマであるリーナス・トーバルズ氏です
詳細情報:
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- ja.wikipedia.org
- redhat.com
- eng-entrance.com
Q:LinuxはGPLですか
A(ChatGTP3.5):
はい、LinuxカーネルはGNU General Public License(GPL)というライセンスの下でリリースされています。GPLはオープンソースソフトウェアライセンスの一つで、ソフトウェアの自由な利用、共有、変更、再配布を奨励し、ソースコードの利用条件を規定しています。LinuxカーネルのGPLライセンスにより、誰でもソースコードにアクセスし、変更し、自分のプロジェクトで使用することができますが、変更した場合は同じGPLライセンスの下で再配布する必要があります。このようなライセンスによって、Linuxはオープンソースコミュニティによって広く開発され、改良されています。
A(Bing)):
Linuxは、GNU GPLバージョン2のもとで配布されています123。GPLは、フリーソフトウェアのライセンスの一種であり、自由に使用、研究、共有、改変することができますが、その派生物も同じライセンスの下で配布する必要があります1.
1: GNU.org 2: Wikipedia 3: Team-ebi.com
詳細情報:
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- gnu.org
- ja.wikipedia.org
Q:火星に生物はいますか
A(ChatGPT):
2021年9月時点での私の知識に基づいてお答えしますが、科学的な証拠は火星に生物が存在することを示していません。火星は極端な環境条件が多く、表面には極寒の気温、極低圧、放射線、極端に乾燥した条件が広がっています。これらの条件は生命が存在し繁殖するのには非常に厳しいものであり、既知の生命体には適さないと考えられています。
しかし、科学者は火星で生命の存在を探索するためのさまざまなミッションを実施しています。火星探査車やローバーは、火星の地表や地下の環境を調査し、生命の可能性を評価するためのデータを収集しています。また、地球から火星に移送された隕石の中に、火星からの可能性のある微生物の痕跡を探す試験も行われています。
現時点では、火星に生命が存在する確固たる証拠は見つかっていませんが、探査活動は継続され、将来的に新たな発見があるかもしれません。科学者は引き続き火星を研究し、生命の存在を追求しています。
A(Bing)):
現在のところ、火星に生物が存在するかどうかは確認されていません。しかし、火星には液体の水が存在する可能性があるため、生命が存在する可能性もあると考えられています123. また、NASAは火星に生命体を探査するためのミッションを計画しています。
また、炭素型の生物には水が必要であるとされています。
1: Wikipedia 2: Huffington Post 3: BBC News 4: NASA
詳細情報:
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- ja.wikipedia.org
- gigazine.net
- huffingtonpost.jp
- bbc.com
Q:生物の居そうな惑星はありますか
A(ChatGPT):
宇宙において生物が存在しうる惑星を探すための努力は進行中であり、生物が存在しうる惑星に関する研究が行われています。生物の存在に必要な条件は、液体の水、適切な温度範囲、および化学的な要件などに関連しています。そのため、これらの条件を持つ惑星が生物の存在が考えられる場所とされています。
たとえば、地球のように水が液体として存在するための適切な温度範囲を持つ「ハビタブルゾーン」と呼ばれる領域が、太陽系外の恒星の周りで特定されています。これらのハビタブルゾーン内の惑星が、生命が存在しうる可能性の高い場所とされています。
また、木星の衛星エウロパや土星の衛星エンケラドスなど、地下に液体の海を持つ氷の世界も生命の存在が考えられています。これらの海は地下に液体水があるため、微生物が存在する可能性があるとされています。
さらに、他の太陽系外惑星(エクソプラネット)も観測され、ハビタブルゾーン内にあるエクソプラネットが発見されています。これらのエクソプラネットに関する研究も進行中であり、生命の存在を探るための方法や手段が開発されています。
要するに、生物の存在が考えられる惑星や領域は宇宙に存在する可能性があり、科学者はさまざまな方法でこれらの場所を調査し、生命の存在を探求しています。しかし、現時点では確証は得られておらず、これに関する研究は継続されています。
A(Bing):
現在、地球外生命体が存在する可能性がある惑星は、多数発見されています。これらの惑星は、主に「ハビタブルゾーン」と呼ばれる領域に位置しており、液体の水が存在し、地球と似た環境を持つと考えられています1.
ハビタブルゾーンに位置する惑星の一覧は、プエルトリコ大学アレシボ校のPlanetary Habitability Laboratoryが運用するHabitable Exoplanets Catalogに掲載されています1. この一覧によると、現在のところ、地球外生命体が存在する可能性がある惑星は、約50個以上存在するとされています1.
ただし、これらの惑星については、詳細な調査や観測が必要であり、現在のところ確実な情報は得られていません。また、地球外生命体が存在するかどうかは未だ不明な点も多く、研究が進められています1.
1: Wikipedia
詳細情報:
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- ja.wikipedia.org
- bing.com
Q:炭素型の生物には水が必要ですか
A(ChatGPT):
炭素型の生物にとって、水は非常に重要な要素であり、多くの場合、生命の維持に不可欠です。地球上の生物の多くは炭素を基盤とし、水を溶媒として使用しています。以下は、なぜ水が生物にとって重要なのかを説明する要因です:
溶媒としての役割: 水は極性分子であり、多くの種類の分子を溶解させることができます。この特性により、生物内の化学反応や代謝プロセスが水の存在下で行われます。水は、酵素や他の生化学的なプロセスの反応媒体として重要です。
温度調節: 水は高い比熱容量を持ち、温度変化に対して安定した状態を保つことができます。この特性により、生物は温度変動から守られ、安定した生存環境を維持できます。
分子の輸送: 生物体内で栄養素や代謝産物を輸送するためにも水が必要です。水は細胞内や体内で物質の輸送を助け、細胞間のコミュニケーションにも関与します。
ただし、水が唯一の溶媒であるわけではありません。地球上には水以外の液体も存在する可能性があり、炭素ベースの生命体が水以外の溶媒を利用する環境で存在する可能性も考えられています。例えば、液体メタンを溶媒とする生命体の理論的な存在が提案されています。
しかし、現時点では私たちは地球上で水を基盤とする生命体についての豊富な知識を持っており、水は生命の維持に非常に適した溶媒であることが確立されています。そのため、多くの宇宙探査ミッションや天文学的な探査において、水を探すことは生命の存在を探る重要な手段とされています。
A(Bing):
炭素型の生物には、水が必要です。生命体の約60%は水で構成されており、水は生命維持に欠かせない重要な役割を果たしています123.
1: コドモノカガク 2: 日本語版Wikipedia 3: 文部科学省
詳細情報:
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- mext.go.jp
- kodomonokagaku.com
Q:スタートレックは好きですか
A(ChatGPT):
私はAIモデルであり、個人的な好みや感情を持っていないので、好き嫌いを持つことはありません。しかし、スタートレックは多くの人に愛されるSFシリーズであり、科学、哲学、社会問題など多くの興味深いテーマを探求しています。また、宇宙探索や未来の技術に関するビジョンを提供する点で、多くのファンにとって魅力的な作品となっています。スタートレックのファンは熱心で、シリーズのキャラクターやストーリーに強い愛着を持つことがよくあります。したがって、スタートレックが好きな人々にとって、それは特別なシリーズであることでしょう。
A(Bing):
私はスタートレックについての意見を持っていませんが、多くの人々がこのSFドラマを愛しています。スタートレックは、未来の宇宙船エンタープライズ号の乗組員たちが、宇宙を探索し、異星人と交流する様子を描いた作品です。このドラマは、科学的な考察や哲学的なテーマを扱うことでも知られています。123
1: Wikipedia 2: スタートレック公式サイト 3: IMDb
詳細情報:
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- jaunecitron.hatenablog.com
考察:
ChatGTP3.5は2021年9月までの知識しかない(データベースの読み込みがこの時まで)なので、予測しないといけない回答の頭には「2021年9月時点での私の知識に基づいてお答えしますが、」が付くようです。実際、最新のデータが必要な質問、例えば今日のお天気などには回答できないようです。Bingの方は、今日のお天気なども細かく教えてくれました。
ChatGTPも4.0(有料)だと直近のデータも利用できます。Bingも実態はChatGTP4.0の派生種です。
これだけ比較しても「それが何か?」という話ですが、ChatGTP3.5とBingを比較して思うのは、Bingの方がより自然な言葉で短く纏めて回答してくれているように思います。小学生がわかるように答えてという要求にもbingの方は対応してくれるようです。上の実験中にプログラムのコードを聞いたり、映画のことを聞いたりもしましたが、知識の範囲にスキがありませんでした。一般的な知識は網羅されています。何でも知っているということです。株とか投機も彼らが真剣にやり始めたら市場としては成立しないかもしれません。やはり、色々な分野の研究者がこれらの人工知能を利用し、それで蓄積された「Bigデータ」どころか「UltraHugeデータ」を機械が勝手に利用するようなると歯止めが利くのか心配になります。それに、これらの人工知能は一代目が記録経験したデータは二世代目以降はコピーするだけで時間もほとんどかからず、確実に同じ能力以上のものを獲得出来るのが生物との大きな差です。人間が生誕後20年ほどかかかって獲得する知識を、うまくすれば瞬間に利用できるのですから進歩の速度など比較にもなりません。うまく使っていけるでしょうか人類は。これだけの単純かつ短い実験でも心配になります。