なら歴史芸術文化村

　先日、ドライブがてら「道の駅　なら歴史芸術文化村」に行ってきました。敷地内には、「文化財修復・展示棟」「芸術文化体験棟」「交流にぎわい棟」「情報発信棟」の４つの施設があります。すぐに横には「FairField by MARRIOTT」と言うホテルもあります。

　たまたま第三回企画展「すごいぞ！レプリカ〜文化財を未来に伝える〜」というイベントの見学ができました。仏像や神具など発掘された貴重な品々を修復したり、それをもとにレプリカを作って展示しています。立体的なものだけでなく、巻物とか絵画とかも同じように修復しレプリカも作ってそれを展示していました。レプリカなので一部触ってもいいものがあり、手触りとかも楽しめました。本物を触ったことがないのでレプリカの触感が本物と一緒かどうかの判断はできませんが、多分同じだと思います。

　今回は無料で入れました。とにかく、展示場が広くて見て回るのに時間がかかりました。展示品を見ながら首をかしげていたら、たまたま学術員がおられて説明をしてくださいました。難しいことはわかりませんが、巻物に書かれた文章とか絵を見ていると、書かれた当時の生活などが想像できそうです。

　実験室のような作業場もガラス越しに見学できましたが、レプリカ（模造品？）といっても作り方は本物と同じ工程を踏んで作られていますし、現代の方が高品質な材料を使える部分もあって見事な出来上がりです。ただ、昔の方が材料が低品質かといえばそうでもなくて、不純物があることを前提にして作られているのもあり、高貴な味が出やすいと言う面もあるようです。

　国宝とか貴重な文化財は、我々一般人は年に一度のお寺や神社の御開帳とか下手すれば100年に一度しか見られる機会がないものが多いです。このレプリカを使えば年中見られるし、うまくすれば触ることもできるので、もっと広がってもいい技術と展示方法だと思いました。

　残念ながら、店長自身は大仏とかの文化財への造詣は無いに等しいので深い感銘を受けるところまでは行きませんが、素晴らしい芸術作品だということはわかりました。

　最近、ドライブにハマっていますが、今まで行った道の駅は大型の市場とかレストランという雰囲気ですが、この「なら歴史芸術文化村」は非常に勉強になりました。難しい施設と思われているのかお客さんも少ないように思いましたが、結構若い人たちが多いのが印象的でした。勉強しに来られているのでしょう。皆様もお近く行かれる機会があればぜひ寄ってみてください。車中泊には向かないかとは思いますけれど。