妻が突然なくなりました-9
家内が生きているときは、年末年始は大掃除を手伝わされ、買い物に付き合わされサボる暇も無いほど忙しかったのですが。
2022年1月1日、実家に行って実母と妹に新年のご挨拶です。いままでも新年の挨拶に行っていましたが、おせち料理を食べたりお屠蘇を飲んだりしてばかりで、実家からあまり出ることもなく初詣にも行った記憶が薄っすらとある程度でした。
この日は、妹と二人で近くの神社へ初詣に行きました。子供のときにもよく行っていた神社ですが、ゆっくり参拝しながら見て歩くと新発見もたくさんありました。面白いなと思ったのは、家内と一緒に歩いていると、彼女が足が少し弱かったので歩く速度とか階段とか距離に気を使ったものですが、妹には失礼ながら自分のタイミングや歩幅や歩速で右や左へ歩き回れるのが新鮮でした。この頃になると、一人でいるのが普通に成ってきています。気がつくと、自分の時間観念だけで過ごすことができるのが不思議に感じました。「今年こそ良い年でありますように。」と祈りましたが、願いが叶いますかどうか。
1月2日、甥一家と姪が来てくれました。食べるもの、飲むものの準備が出来ないので妹に手伝いに来てもらいました。甥一家には小さな子供がいます。店長、子供を育てた経験が無いので何をどうしたらいいのかさっぱりなので、妹が手伝ってくれるのは非常にありがたいことでした。その子供が飲みたいのは「りんごジュース」で妹のアドバイスで年末に買っていたので間に合いました。男一人家庭では「りんごジュース」なんて発想は絶対に、絶対にありませんから。
家内もこの子のことが大好きだったので、訪問してくれたの喜んでいると思いました。
食べるものはピザとかガストで注文して配達をしてもらいました。彼らも、正月の定番、お節料理ばかりでは飽きてくるでしょうから良かったとは思うのですが、ガストが少し間抜けで材料が足りないので少し変更してもいいかとか言ってきて、正月から大笑いできました。
また、お年玉など金額の相場がわからないし、これも妹頼りで何とかしました。男一人で全て家内任せの生活をしていると、こういう細かい点が分からず割と悩みます。新札の準備を年末にしておいただけでも、自分 Good_Job です。
1月3・4日は、一人でぽつんと過ごすのにも慣れてきていましたので、ゆっくりする予定でしたが。とはいっても何もしないのも時間持て余しますので、洗濯や掃除などして家事に邁進です。
1月6日、別会社が属している組合の新年会に出席です。というか副理事長で担当でもあるので出ざるを得ない。新型コロナ感染症の予防対策のためにパーティーが無かったので時間も短く多少は楽だったかも。
1月7日は、歯医者で口内整備。
1月8日は、いつもの所長会議ですが、会議室に集まっての実会議です。リーモートに慣れているとなかなか新鮮ですね。
1月9日、店長が理事長をしている同業者の組合の新年会がありました。12時から開始ですが、毎年誰かのせいで飲み過ぎになってしまいます。昨年などは、宴会後社員にタクシーに放り込まれて、運転手に住所を告げてもらって気がついたら家の前というようなことでした。流石に今年はそういう失態は犯せないので比較的おとなしくしていましたが、参加いただいている来賓の方が飲み過ぎになってしまって、結局タクシーで家までお送りすることに、家の前で、ポイと降りてもらってそのまま気がついたら家の前でした。とはいうものの、今年は自力で鍵で家に入らないといけないのがしんどかったです。
1月11日は別会社の中間時会計チェックと夕方から歯医者です。前回も書きましたが、家内が亡くなってから、周りの方のアドバイスもいただきながら体調のコントロールに気をつけていました。ただ一つ、前から弱かった歯や歯茎の調子がどんどん悪くなってきて、短い周期でメンテナンスを受けないと維持できなくなってきました。早晩、抜ける歯もあるそうですが、先生がとことんまで治療してくださるそうです。歯が悪くなってきているのは栄養状態とかではなくストレスと過労だそうですが、店長とはあまり縁がないものだったのに、今まで。
このころになると、ワイシャツなどをクリーニングに出すとか、洗濯するときの洗剤の種類を少し考える、柔軟剤をどのくらい入れたらいいか、漂白剤はどう使うのかを失敗しながらもある程度自信をもって出来るようになってきました。おかしなもので、失敗してもめげていては生活できないので、超アバウトでも平気で作業できるようになってきました。
1月14日のゴルフの会の新年会は、体調がやや不良になりかけていたので欠席、僕偉いと一人で自分をほめていました。で、翌日、再度歯医者さんでメンテナンスの続き。
1月16日日曜日、妹が来てくれて、細かい部分の整理とか服の整理などをしてくれました。一人生活で初めての寒い冬を迎えていますので、着るものとか如何なっているのかとか特に下着類が揃っているのかなどのチェックもしてくれて、足らずの買い物にも付き合ってくれました。下着で、パンツと長袖シャツとパッチ(股引)の数が全く合っていないのはなぜなのか、謎です。
1月19日に、また歯医者さんでメンテナンスを受けています。ふと思ったのですが、日本の健康保険制度ってすごいですよね。これなかったら、気楽にメンテナンスなんて言ってられないくらい高額なものになるはずです。
この月は、これ以降月末まで、来客と仕事に追われていたようで特に特記している資料がありません。家内が亡くなっても、仕事があって規則正しい生活をせざるを得ないけれど、かえって体調も崩さず精神的にも追い詰められずにおれた要因です。もちろん、周りの妹やYさんをはじめ、社員の皆さんのお世話のおかげで、一人では到底無理なくらい早く持ち直せたと思います。逆に、全く普通の顔で出社しているので、社員の皆さんがかえって心配していたというような話も聞きました。そのくらい、普通だったようです。
新年を迎えるに当たって、時間の流れに逆らわずに自分のために第3の人生を生きていこうと改めて思いました。自分のため、つまり、周りの人の幸せが自分の幸せですので、周りの人が幸せになれるよう、難しいことを考えずに進みたい、そういうことですね。
今回はここまでです。