レヴォーグのサスペンション
車検を12月の頭にしてもらう予定だったのですが、その1週間ほど前に以前から気に成っていた右前輪から異音が盛大に成ってきたので急遽点検してもらいました。このフロントサスペンションにはビルシュタインの倒立タイプの高性能なアブソーバーがついています。とは言っても、一度、納車されて1年位でリコールで左右とも取り替えてもらっています。
その異音というのは、冷間から3kmほど走って、サスペンションも含めて車の可動部が温まってくると鳴り出します。「コトコト」とか「カツカツ」とか言う音で、右へハンドルを切ったときに時々抵抗があり、反応が少し遅れてしまうことも有りました。そのせいか、店長の運転技術の未熟さからか、左前ホイールを歩道との縁石で少々擦ってしまいました。店長はホイールアライメントが安定していないような気がして、ブッシュや前輪か中央のデファレンシャル(機械式AWDなので)が異常を起こしているかオイル切れ(漏れ)を起こしているのではないかと思っていました。
実際にスバルで点検してもらったところ、上のビルシュタインのアブソーバーセットに異常が有り、このメーカーにはあるあるの問題だそうでした。これは、保証期間中ということで無償交換してくれましたが、傷が入ったホイールは、、、どうなる?
交換後は、最初の頃の絶対的な直進性と細かい操作にもついてくるハンドリングが戻りました。また、微震度が取れるように成ったようで、走行音が静かになりましたし、道路の凹凸やうねりも綺麗にクリアーしてくれます。アブソーバー交換をしてその性能がより分かったように感じました。そして、この作業をしてもらって1週間も経たないうちに走行距離45,000kmで車検を受けましたが、法定点検と普通のオイル交換で済みました(多分)。この走行距離でまだタイヤは4mm前後の溝が有り、次の半年点検で交換する予定だそうです。タイヤは最初の1セット目で頑張っているのに、フロントサスペンションは3セット目という冗談のような話ですが、気持ちの良い車なので許しましょう。
そう言えば、新型のレヴォーグが2020年カー・オブ・ザ・イヤーを獲得したと報道が有りました。車としてのパッケージングの完成度、アイサイトXの安全先進性、ボディ剛性の大幅な向上による社内騒音の大幅な低減とサスペンションの熟成によるハーシュネスの低減などが評価のポイントのようです。何と言っても国産車では希少なエステート・ワゴンタイプと純粋なエンジン車であること、マニア受けする水平対向エンジンなどが評価を高めたのでしょう。
今回の修理で感じたのは、無茶なクレームはだめですが、車のばあい走行中の異音とか細かいハンドルからのフィードバックなどがあれば、我慢せずに販売店に相談してみることです。自分の五感を信じて安全性を担保すべきですね。
えっと、車検の間に代車で持ってきてくれた「SUBARU WRX S-4 STI」で峠道を走ったらドリフトさせたくても出来ないほどのグリップ性能を持っているのに感心しました。以前に乗られた方がブースト計の針を1.53barにまで持っていっている(エンジン出力300psとトルク40kgmが出ている)の見て、この手の車に乗るとやっぱりねと思いました。スピードメータが280kmまで刻まれているのがやる気を起こさせます。
店長のレヴォーグも基本構造は全く同じで、このセダンボディをワゴンボディに換装しただけなのですが、やはり後ろが少し重いのと、後輪サスペンションからの音が少し大きいかもしれません。車検後はサスペンションの異音も直ったし、ターボユニットも快調みたいだし、次の車検までおまわりさんに気をつけながら楽しみます。