探査機ボイジャー

 アメリカの宇宙探査機「ボイジャー1&2号」が太陽系を飛び出して星間空間を飛び続けています。星間空間と言ってもわかりにくいですが、宇宙空間の何もないところと言う理解でいいと思います。隣の惑星系との間にある「何もない空間」のことです。

 そんなところを1977年に打ち上げられたボイジャー1号と2号が47年間、ほぼ完全なコンディションで飛行しているのってびっくりします。先日、2号の方の姿勢が崩れて地球との送受信が出来ない状態になってしまいましたが、これも地上からの指示で修正されて、数日前に回復したそうです。

 この1977年って大昔ですが、精工舎(現セイコー株式会社)が日本で最初のマイクロコンピューターを発売した年です。アップルがやっと頭角を表し始めたのがこの年です。現在のWindowsのベースとなったPC/AT互換機(IBM製)が出てくるのは数年後です。半導体技術はもとより、プロセッサーの小型化やアーキテクチャーの確立すら出来ていなかった時代に打ち上げられた、多分アナログ技術満載の探査機が、約50年経った今でもほぼ完全に機能して人類未踏の何もない場所からデータを送り続けていて、これが人類にとって唯一の情報であることが驚きというより尊敬に値します。

 アメリカの劇場版「スタートレック」に「V…ger」(ビジャー)として出てくるのが、このボイジャー1または2号の将来の姿(6号とされていますが)として表されています。スタートレック・シリーズにはまだまだこのボイジャーのお話が出てきますが、これはトレッキー専用の話題ですけれど。

 

 ま、とにかくすごいです。現在の距離は地球から約200億キロだそうです。光(光子)の速度が秒速29万9792km、つまり時速10億7900万kmですので光でも20時間、ほぼまる一日かかるほどの離れたところを飛んでいます。新幹線だと7000万時間、つまり8000年ほどかかります。スケールが大きすぎてイメージできませんが、逆に、今の技術では隣の惑星系を観に行くにも何世代もかかってしまいます。はやり、真剣に、ワープ(光速移動)技術を発明しないといけません。馬鹿なことだと思われるかもしれませんが、昨今の異常気象、特に高温は尋常ではありませんし、今年より来年、来年より再来年と気温が上がると言われています。平均気温がもう数度上がれば、人類を始めあらゆる動植物は生きにくくなってくるのは確実です。

 イーロン・マスクのスペースX が人類火星移住計画を早くから発表していますが、荒唐無稽とか言ってられないと思っている方も増えてきているのではないでしょうか。早く、ワープ技術が発明され、隣の星系にも簡単に行けるようならないとひょっとしたら人類の将来が。

 

 ボイジャーの話から地球滅○の話になってしまいましたが、案外宇宙探査は真剣に関わらないといけないでしょう。日本はどうするのか、毎回書いていますが、当たり障りのない安全重視で将来の安全を放棄しているような気がします。パイオニア精神を持ってあたらないと。

 

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