審判デビュー

技術部長です。
6月のブログで考試員・審判員の資格を取ったことをお話しています。考試員というのは、昇級・昇段試験の審査を行います。審判員は大会の審判を行います。
7月17日に「少林寺拳法大阪府民スポーツ大会」が開催され、わたしも初めて審判を行いました。もう少し、小さい大会から始めたかったのですが、めぐりあわせでこうなりました。実は、脊柱管狭窄症の手術のために欠席したのですが、本当のデビューは「少林寺拳法世界大会・大阪府予選」でした。それに比べれば、少し小さい大会です。
競技としての少林寺拳法は、原則として「採点競技」になります。6つの技を行い、技の正確性や理法の理解などを基準として、10点満点で採点します。また、これとは別に、全体の出来栄え(残心や気合など)を4つの観点から10点満点で採点します。合計で100点満点となります。主審と副審4名の5審判でおこない、最上位と最下位の点を除いた3審判の合計点を得点とします。審判の間で大きな採点基準の開きがあってはならないので、最初の競技の後で、集合して採点結果について話し合い、採点基準のすり合わせを行います。
審判員講習では、観点や得点の付け方について講習があり、実際の競技をみて審判をおこなって練習をしていきます。このときは、結構気楽にできるので、他の審判特に上級の資格を持った審判の先生との採点差はそれほど気になりませんでした。多くとも3点くらいの違いにおさまっていたので、何とかできそうかなと思っていました。
ところが、実際の大会で審判をしてみると、本当に大変でした。場合によっては、競技者の人生に関わるような採点をすることもあります。今回、私は「小学生団体演武」「少年緑帯組演武」「一般有段男子単独演武」の3つを担当しました。比較的、採点しやすいクラスであったと思います。初めての審判であるということをある程度考慮してもらったのではないかと思います。すべて副審を担当しました。採点表に記入して、すぐに得点を計算して(ちょっとコツがあります)表示板をつかって、採点結果を公開・表示します。計算間違いがあると、公開表示したものと結果が違ってくるので、問題になります。
「小学生団体演武」「少年緑帯組演武」は、見やすいので採点もしやすかったのですが、「一般有段男子単独演武」では、かなりスピードもあり、しっかり見極めるのが難しかったです。すこし、採点が甘くなってしまいました。とはいえ、途中で自分の採点基準を変更してはいけないので、自分の基準を貫きました。
いろいろと反省点の多い「審判デビュー」でしたが、今後も審判をしていくことになるので、基準をしっかりもって、公平・的確な採点ができるように努力していきます。
ところで、写真は審判員資格を表す「肩章」で道衣につけます。審判員の服装は、既定のポロシャツあるいは白カッターシャツに既定のネクタイ、紺色のスラックス、既定の白いスポーツシューズなので、肩章はつけません。
では、また。

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