スーパーツイーター

 「中途半端な状況(2019年3月1日)」に書いた、オーディオ用超高音スーパーツイーター「Fostex T96A-RE」を設置しました。このスーパーツイーターは限定販売品で、ホーン型にしてはやや低能率(音量が低い)で、コーンスピーカーとしては高能率なバックロードホーンエンクロージャーとの組み合わせにぴったりです。

FE208EΣ

 以前(2017年5〜6月ごろ)にご紹介した「Fostex FE208EΣ」をバックロードホーンエンクロージャーに入れフルレンジで使っているものの、やや不足している超高音部を補うために追加しました。このFE208EΣ単体の能率(97dB/W[1m])とこのT96A-REの能率(97.5dB/W[1m])がほぼあっているのと、FE208EΣ の高音部が比較的伸びているのでクロスオーバー周波数を高いところに持っていき、ツイーター音量減衰用のアッテネーター(抵抗器)を省略してやろうという魂胆です。

 まず、久しぶりに大阪日本橋に行ってコンデンサーを探しました。音質が良いと言われる FOSTEX 純正のバカ高いコンデンサーもあるのですが、ハイパスフィルターの効果を確かめるだけなら一般的に売っている無極性のフィルムコンデンサーで十分でしょう。パナソニックのフィルムコンデンサー(250V耐圧)の 0.68μF と 1.00μF を買いました。それぞれ、6dB/oct のネットワークで -3dB 落ちの周波数が、30,000Hz と 20,000Hz になります。人間の可聴域を超えるところでの低音カットになりますが、周波数が低くなるにつれて音量が減るだけで音が出なくなるわけではありません。
 今回は、両面スルーのプリント基板にフィルムコンデンサーを INPUT 側を共通にして並列に取り付け、それぞれのOUTPUT側にスピーカ端子用のバナナプラグをつけて差し替えるだけで簡単に接続変更(クロスオーバー周波数の切り替え)が出来るようにしてみました。まだ、それほど聴き込んでいるわけではないのですが、ジャズセッション、フルオーケストラ、アンサンブルの楽器の定位がよくなっていますし、女性ボーカルの低音域がよく出るようになりました。今は、30,000Hzでクロスさせコンデンサーで位相が90度ずれるので、接続は逆相(フルレンジ側の+をツイーター側のーに接続)にした上で、ツイーターをフルレンジバッフル面から少し下げています。これで、高音域がよく聴こえるようになり定位も良くなりました。まだ、20,000Hzは試していなのですが、ツイーター側のエージングが進めば試してみたいと思っています。
 さて音の説明も難しいですが、無極性フィルムコンデンサーとか両面スルーの基盤とか、位相がどうこうとかいう単語も解りにくいし説明しにくいです。まして、定位がいいとかやや高音部難聴気味の耳でそんな高音がいるのか、実は判別できるなんて説明できません。とにかく、フルレンジバックロードホーンシステムにスーパーツイーターを付けて(今回は載せて)、、、格好いいじゃないでしょうか。見て楽しむのもオーディオ・マニアかも。

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