豊洲市場

20161026-1 東京の「豊洲市場への移転」問題で、事態が解決できないほど泥沼という状況になっています。東京都庁の担当部所らしいところに聞いても責任者がわからないとか言うことなんですね。まさに、お役所仕事の典型と言われても仕方がありません。何百億というお金を使い、多分日本中の食の安全を担い基準と成るべく進められたはずの土地改良や土木工事や建物建築など、誰も責任者がいないっていうのあまりにもおかしいですよ。民間企業がこんなことしてたら、懲戒免職も含めて処分を考える事例ですし、少しでも官が関係していたらとことんまでお役人に責任を追求されます。

20161026-3 まず、冷静に見ていくと、盛土をするかしないかと言う前に、危ない化学薬品類を減らすために元々の土の洗浄、その上に綺麗な土を別に盛土。盛土したての土地にいくら深く杭を打って基礎を作っても弱いしメンテナンスが大変なので、建物の地下に当たる部分に箱を作って強度を上げるとともにメンテナンスを容易にした。特におかしな所がないし、直下型地震が予想される地域ではかえって安全性が上がるような気がします。
 では、何が問題かと考えると、「盛土しています」って言う都議会での都知事や担当部署の返事が「嘘」だったという点です。なぜこんな答弁をしたのかは店長では全く予想だにつきません。何でもすぐに紛糾させに来る「ドン」と言われる方がいるとか、各政党の勢力争いで議論が進まず工事が遅れるのを嫌ったのかもしれません。
 とにかく、技術的にはかえって安全じゃないのかなと思います。地下の構造体の床の水からシアンや水銀が検出されたと言うお話も、それを飲み続けるわけでは無いのですから、大きな争点にはなりにくいでしょう。

 さて、小池都知事の石原元東京都知事への公開質問状の中で、担当者に任せていたのでわからない、と言うような内容があったようです。自分には理解できないことなので責任は無いもしくは少ないと言われておられるのでしょうが、これには店長は異議があります。
 仕事を任せるというのは、したいようにさせ放おっておくことではなく、任せた人の能力を信じながらも絶えずチェックをして目的の方向に進めることです。自分に知識がないことなんてあって当然で、何もかも知っている人なんていません。そのために専門家に任せていくのですが、だから最高責任者に責任がないわけでありません。石原さんは高名な小説家で言葉を操る能力には誰よりも長けているはずです。その方が、こういう趣旨の発言をされたというのなら、非常に残念です。店長、結構好きな方なのでちょっとショックです。

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