無人重機

 重機メーカーのコマツが完全無人ダンプを発表しました。無人ダンプそのものはコマツに限らず、キャタピラーなど欧米のメーカーはもちろん、中国などの新興メーカーも開発・販売をしています。
20161012-1 コマツの最新のダンプカーは運転席そのものがなく完全無人化されています。自動車などは人間を運ぶことが目的で、そのためにできるだけ小さな車体に大きな内部空間を取れるように設計されます。
 しかし、働く車両(重機等)では、人間が乗るスペースはもちろん、安全性確保のための設備(シートやベルト類も含め)、操作系のリンケージとか信号線の配線とかエアコンなども邪魔になり、出来れば無い方がずっと設計が楽になります。大型の重機というのは最近では電気式駆動装置(要は電動モーター)で動かしますので、電車と同じで前進や後退とかの区別はなくて、前後どちらにでも同じように動けます。極端なことを言えば車輪の向きを変えれば横にも動けます。今まではオペレータの目のある方向が前だっただけです。写真や画像をみればわかりますが、大きなバケットの下に車輪をつけてあるような構造で、虫みたいです。
 オーストラリアとかの大規模露天掘りの炭鉱などでは、100トンとか積めるトラックが走り回って、これも下手なビルより大きなショベルカーがそのトラックに石の塊を積み込みます。人間が乗っている重機では、労働時間の制限もあるし、怪我でもしたら広大なエリアだけに搬送だけでも時間がかかって命に関わります。
20161012-2 これらの無人の重機は、閉鎖されたエリアで無人で走り回って仕事をします。前後がないし4輪操舵なので切り返しとかバックとかは必要ありません。ガーとやってきて荷物をおろして、逆方向にガーと去っていくだけです。文句も言いませんし、休憩もしません。メンテナンスさへしっかりしていれば24時間稼働が可能です。

 店長、昨晩「ターミネーター2」をビデオで観ました。スカイネットと人類との戦争が描かれた映画ですが、この無人ダンプカーを見ただけでも、怖くなります。なぜなら、これは便利と石炭や鉄鉱石、その他の鉱物資源・石油等を無人ショベルカー+無人ダンプ+無人掘削機にまかせていたら、突然スカイネットが「動作停止したら人類の活動が抑えられるかも」って思ったら、、、\(^o^)/

 妄想ですけれどね。

  • X

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Computer

前の記事

PC電源交換