イプシロンロケットの失敗

 10月12日に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた「JAXA イプシロン6号機」が二段目の制御失敗で指令破壊信号が出され破壊されました。JAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケットはH2を含め長らく事故知らずだったのですが、ちょっとがっかりだったのかもしれません。
 裏の心配事は、日本のロケット技術は海外からはミサイルやICBMの開発に見えています。ICBMではロケットの先端に火薬や核兵器を積んでいったん宇宙空間に出て、目標近くで大気圏に再突入して到達します。この、大気圏に再突入するときに燃え尽きないように、かつ目標に正確にあてる技術が要ります。
 小惑星に着陸してサンプルを持ち帰った「ハヤブサ」「ハヤブサ2」が予定していたオーストラリアの特定の地点に正確に誘導され着陸(ハード着陸)してすぐに見つかり「良かったよかった」は科学分野から見た話で、ハヤブサ本体を核弾頭に置き換えればすぐにICBMです。
 また、今回失敗したイプシロンも一段目が固体燃料で扱いが簡単です。これも北朝鮮が自慢げに宣伝している移動式の車に乗せるタイプのミサイルにすぐに転用できます。というか、海外から見れば大型ミサイルそのものです。

 昔からIAEAの名を借りて国際社会(特に西側)が声高に日本に要求していたプルトニウムの大量保持禁止についても、最近は日本が言わないとどこの国も自主的に引き取ってくれない状態のようです。つまり、前から言われているように日本は否が応でも「準核保有国」です。戦術核兵器用の小型弾頭も理論的にはすぐに作成可能で、実験もシュミレーションで行けるようです。

 店長、戦争が好きではありません。前にもお話ししましたが、戦争知らない世代で出来れば死ぬまで戦争は知りたくありません。でも、憲法9条大絶賛な方々でも、例えばロシアが北海道に攻め込んできた、中国が台湾と尖閣に攻め込みその流れで沖縄や九州に上陸したら、そこはロシアに中国にあげるとは言わないと思います。どうしても国を守らないといけない、そのためには自国で飛び道具を開発できる技術は持っておかないといけない。となると、上のイプシロンロケットの失敗は少し安保に響く可能性があります。明るい話題ではなくてすいませんでした。

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