考試員

技術部長です。
私が正拳士四段の允可を受けたことは、以前、お話させていただいています。
実は、少林寺拳法では、四段からは「一人前」として扱われ始めます。そこで、いろんな資格の取得がもとめられ、また、いろんな「仕事」の依頼があります。
その中の一つに「審判員・考試員資格」があります。「拳士の成長のお手伝い、それが考試員・審判員です。」と少林寺拳法のホームページには記載されています。昇段昇格考試において受験者がその資格に応じた基準に達しているかを評価・審査するのが考試員です。また、少林寺拳法の大会において拳技を正しく評価・審査するのが審判員です。今年の1月30日に、私も講習会を受講して「2級審判員・考試員資格」を取得しました。
6月3日に初めて拳士の昇級試験の考試員を務めました。今までも、考試員の手伝いをしたことはあったのですが、自分の責任において昇級試験をさばいたのは初めてでした。少年部の3級の昇級試験を担当したのですが、結構、緊張しました。
3級からは緑帯から茶帯に代わります。ある意味でステップアップの昇級となるわけですから、受験している拳士も気合が入っています。それにこたえられるような考試をせねばなりません。採点基準がぶれてはいけないのは当然ですが、採点ポイントについても見逃すことがあってはいけません。技法の指導よりも大変でした。
少林寺拳法は「組手主体」が基本なので、試験も二人一組で行います。そのため、一方の受験者がよくできていても、相手が技を知らなかったり、誤った攻撃を行ったりすると技法が不成立となってしまい、両方が不合格となってしまうことがあります。「幸い」私の担当した拳士は、二人とも十分に練習してきてくれていて、いくつか問題点はありましたが、合格とすることができました。考試員は基本的に合格させてやりたいと思って試験をしているのですが、問題点を見逃すわけにはいきませんし、その場で技法について説明することもできません。初めて、考試員をしてみて、その大変さを痛感しました。これからは、考試員としての目線で技法を教えていくことが必要だと感じています。
さて、私は審判員資格も取得しているので、これからは少林寺拳法の大会があれば、審判員をすることも求められます。昇級・昇段も重要ですが、大会の審判はさらに重責となります。たとえば、大阪府大会・全国大会のような大きな大会の成績は、その拳士の将来に影響を及ぼします。ある意味、人生に影響を与える可能性もあります。そう思うと、審判員の責任は大変重いものがあります。公明正大かつブレのない審判ができるように頑張っていきたいと思っています。
では。

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