昇格考試
技術部長です。
先週の土曜日に私が所属している少林寺拳法のスポーツ少年団で昇格考試がありました。
以前のブログにも書きましたが、正拳士四段を允可されると、審判資格講習と考試員資格講習を受けたうえで、審判資格・考試員資格を授与されます。
級拳士の昇格考試は、各支部・スポーツ少年団単位で行われることが多いです。所属拳士が少ないときは、いくつかの支部・スポーツ少年団が合同で行います。
私が所属するスポーツ少年団は、所属拳士が多いので、単独で昇格考試を行いました。それに先駆けて「学科宿題」を提出してもらい、合格している必要があります。今回の受験拳士は、何とか期日までに宿題も合格していたので、全員が受験することができました。
わたしは普段は、白帯・黄帯のクラスの指導をしています。いつも指導しているクラスの昇格考試をすると、どうしても「情」が入ってしまうということで、昇格考試の考試員は、普段の指導クラスとは違うクラスを担当します。私の担当は、「少年部2級」でした。
少年部といえども2級となると技も難しくなってきます。また、相対の演武やいくつかの技を相互に行う「組演武」も試験項目に入ってきます。
大会での審判の審査の基準と考試の基準は共通しているところがあります。技の正確性をみていくのですが、特に「正確な攻撃」が級拳士の考試では重要です。もちろん、「技を覚えていること」は前提になります。
今回、私が担当した2級の考試では「一発合格」とはいかず、再試験をすることになりました。不正確な技が多かったように思います。かなり緊張していたので、そのせいで技を度忘れしたり、違う技をしてしまったりということがありました。考試終了後に、技のポイントを伝えて、もう一度練習をしてもらいました。その時は、緊張が解けていたせいか、かなり、上手に演武をすることができていました。実力が発揮できなかったのは残念でした。恐らく、再試験では合格してくれると思います。
ちなみに、初段、二段、三段の考試は都道府県単位(我々であれば大阪府)で同一会場で行います。四段以上は特別昇格考試といって、日本中から受験する拳士が集合して、香川県多度津の本山でのみ考試が行われます。
今回は、いつもの練習場所での考試であり、考試員もいつも会っている指導員でした。それでも、かなり緊張していました。初段受験はもっと緊張することになります。「心」も鍛えていって、実力が出せるようになってほしいと思います。
ちなみに、少林寺拳法の合格発表は少し変わっています。「不合格者」の名前を呼んで、集まってもらい、追試や再試の連絡をして退出してもらいます。その後、残った受験者に「合格おめでとうございます。」と伝えます。つまり、呼ばれたら不合格です。なかなか、ドキドキする合格発表だと思います。
では、また。
今回、初めて考試員の肩章を付けました。