バックロードホーン組立(1)

作業前に庭で腹ごしらえ

 今回選んだバックロードホーン・エンクロージャー「20cmバックロードホーンエンクロージャー組立キット(共立エレショップAセレクト)」は内部にも重要構造材が入るので部材の接着順と固定方法をしっかりシュミレートしておかないと開始してから「あれ??」って言っても遅いのは経験上わかっていました。
 キットの説明書にも書いてありますが、まず、片方の側面板の内側(エンクロージャーの内側に成る面)に、部材の貼り付ける場所を鉛筆などでケガキ(線引き)ました。このケガキは結構重要で、このタイプのエンクロージャーの性能はスピーカー後のキャビティ(空気室)とスロート面積(内部のホーンに引き出す口)と密閉度で決まるので、極めて慎重に寸法出しをしないといけません。
 今回は、曲尺とメジャーと30cmの直尺で寸法を測りましたが、各板の間の距離は同じ曲尺の目盛りで測りました。これはそれぞれの尺の目盛りはJIS規格に則っていてどれでも同じ寸法ですが、人間の使い方(目視の精度)で狂いが出てくるときがあり、同じ尺の同じ場所を使えば、ほぼその問題は起きないだろうと踏んだからです。このケガキは相当神経質にやりました。
 一つ失敗談。側板に内部の板とか前面板を垂直に貼り付けるので、ケガキに沿って細い三角材を貼り付けてガイドにしたら苦労しないと思ったのですが、失敗でした。ケガイた鉛筆の線の太さもあるし、三角材を小さな釘で止めるのに少し動いたりしてしまい、実際の板をそのガイドに沿わせても少し狂っているんです。僅かな狂いなんですが、天板や前面板では手で触ってわかるほど(多分0.2mm位)狂っていました。内部の仕切り板も同じで、少しの狂いで密閉度が損なわれてしまいます。今回は、せっかく付けたガイド棒を全て剥がして一からケガキ直し、線に沿って高感度平滑度センサー(いわゆる指先)を駆使しながら貼り付けてゆきました。この作業中、ソリが出にくいと言われているMDF材も、実際にはそこそこ反りがあることに気が付きました。
 バックロードホーン・エンクロージャーの場合、内部に折りたたみ式のホーン構造を作り込むので、最初の木取りの精度とケガキの精度等の準備が全てで、これをしくじると絶対に完全な仕上がりが望めませんし、修正も不可能です。料理と同じで、準備がすべてです。

 まだ、実際の作業にも入っていませんが、キットとしての部材の過不足のチェック、添付されている設計図の番号に基づいて実際の板材に番号を書いて作業中に迷わないようにする(天地のあるものは天方向がわかるように矢印を入れる)、接着剤や旗金や重りの準備、作業台の準備、実際の部材へのケガキなどで一日潰れてしまいました。精度が命とは言いますが、結構疲れました。

 一日目の最後に、明日の準備として背面板への補強とスロート部分の部材同士の接着をしておきました。明日作業するときには完全に接着強度が出ていると思われますので気を使わなくてもいいので。。

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