Windows could not configure …

 技術部長です。今回のブログは予定より1週間遅れてしまいました。
 今年の1月14日にWindows7のサポートが終了しました。それで18日にサポートが切れたOSやソフトウェアを使い続けることの危険性についてブログを書きました。実は、Windows10から、従来のWindowsからはサポートの形式がかわっているのですが、一般には、あまり話題になっていないようです。1月18日のブログでも「Windows10は常に最新版に更新し続ける必要があります。更新されないとサポートもされなくなりますので、ご注意ください。つまり、Windows Updateが必須です。」と記載しています。実は、Windows10のサポートは「モダンライフサイクル」というものになり、サポート期間は「18ヶ月」になっています。というわけで、使い続けるためには「Windows Update」必須になるわけです。
 最新のWindows10 (Home, Pro) は、Version 1909で2019年11月12日にリリースされました。従って、2021年5月11日にサポートが終了します。ただ、Windows Updateがうまく動作してくれれば、自動的にアップデートされていきますので、このサポート終了を気にする必要はありません。
 さて、今日は、このWindows Update がうまくいかないときのお話をさせていただきたいと思います。
 私が直接メンテナンスしているWindows PCは10台くらいあるのですが、基本的にはWindows Updateが自動的に適用されるようにしています。これは、機器コントロールなどの目的につかっているPCがないので、Windows Updateを適用したために動作しなくなるようなソフトウェアはインストールしていないからです。
 一方、これらのPCは業務に使っているので、Windows 自体をアップデートしてきたとき(Windows XP ~ Windows 7 ~ Windows 10)には、ドキュメントやソフトウェアをそのまま引き継いできました。これは、前回ブログで紹介したハードディスクのクローンを作ることで行っています。当然、Windowsのアップグレードに従って要求されるハードウェア性能も増大してきたので、それらを満たすために、マザーボード、CPU、メモリ、ハードディスクなどは、適宜交換してきています。
 安定してPCを運用するためには、まっさらな状態でOSをインストールして、必要なソフトウェアもインストールしなおす「クリーンインストール」が望ましいのですが、「作業環境」を再設定するのに結構な時間が必要となってしまいます。というわけで、老舗の焼鳥屋のたれのように、継ぎ足し継ぎ足しでやってきたわけです。
 先日、ついにこのツケが回ってきました。Windows Update ができないPCが出てきてしまったのです。通常、私は夜中のうちにWindows Updateが完了するように設定しています。これは、Windows Updateにはかなり時間がかかるものがあり、出社してすぐにPCが使えるようにしておきたいからです。ある時、1台のPCに見慣れないメッセージが表示されていました。「Windows could not configure one or more system components. To install Windows, restart the computer and then restart the installation.」というものです。画面を写真撮影したものなので不鮮明ですが、このようなメッセージです。OKボタンしかありません。で、仕方ないのでOKボタンをクリックすると、元のWindows のバージョンに戻ってしまい、アップデートが完了しません。不要な外部機器などを外して何度か繰り返してみましたが、やはり同じところで止まってしまいます。Windows のインストールメディアを使ってみたり、マイクロソフトのサポートページにある「ウィンドウズアップグレードガイド」を使ってみても、やはり、同じところで止まります。かなり、手ごわいエラーです。
 こういう時は、メッセージ自体をGoogle 検索するのが解決の近道です。検索してみると結構ヒットします。皆さん、同じように困っているようです。自分が世界で初めてぶつかった問題ではないようなので、ちょっとほっとしながら、調べていきました。が、解決策らしいものが見つかりません。「クリーンインストール」しなさいというものか、おまじないの様な「解決法」です。このPCの作業環境の移行などが簡単ではないので、クリーンインストールをするのは、最後の手段です。まずは、おまじないからです。結論としては、わたしのPCには効果がありませんでした。どうも、私には信心が足りないようです。
 さらにいろいろと調べていくと、ようやく、理論的な解決法が書かれているページにたどり着きました。英語で書かれてはいますが、それほど難しい英語ではありませんし、今は「グーグル翻訳」という強い味方もありますので、恐れる必要はありません。URLを記載しておきます。

windows-could-not-configure-one-or-more-system-components

 ここに、IIS (Internet Information Services)を無効化することが、Windows 10 の特定のバージョンからのメジャーアップデートに必要であることが記載されています。現在のWindows では、IISは、有効化されていないとおもいますが、問題を起こしているのは、継ぎ足し継ぎ足ししてきたPCです。昔のIISの設定も引き継がれてしまっていたのでしょう。たぶん、Windows XPのころの設定が残っていたではないかとおもいます。亡霊のようなエラーですね。
 このページの説明や画像は英語版のものですが、基本的な作業内容は日本語版も同様です。私のPCもこの作業でなんとか、アップデートすることができました。
 もし、皆さんのお使いのPCや周りの方のPCに同じようなことが起きたときは、一度お試しください。(決まり文句で申し訳ありませんが)「ただし、作業の結果どのようなことが起きても、責任はとれません。すべて自己責任で行ってください。」また、ここに書かれていることの意味が分からないようであれば、この作業はすべきではありません。面倒でもクリーンインストールされることをお勧めします。
 最後にこのページの筆者のメッセージを引用します。

We hope these steps were easy to follow, and you were able to complete the Windows 10 update or Feature upgrade without any issue.

では、また。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

Computer

前の記事

Amazon Fire HD 10 (旧型)