MRJ(三菱リージョナルジェット)
空調システムの不調で何度も失敗していた渡米ですが、やっと飛行試験の拠点にする米ワシントン州のグラントカウンティ空港に到着しました。もともと、短距離用の飛行機で航続距離が3000キロですから、県営名古屋空港からほぼ8300キロのフライトは、ロシアやアラスカにうさぎ跳びで着陸&給油してやっとこさついた感じです。
これから各国での商業運行に必要な「形式認定」を取るために相当な飛行時間とテスト期間と厳格なテストを受けないといけません。なんでアメリカでと言う感じですが、FAA(アメリカ連邦航空局)やEASA(欧州航空安全庁)などが今まで沢山の新型機体のテストを行い飛行許可を出してきたノウハウが多いからでしょう。日本は長らく国産旅客機を作っていないので、許可省庁の国土交通省の検査ノウハウが足りない(事実上ない)ので、日本国内で免許とっても欧米各国はそれを信用してくれないのです。今回のMRJのテストでノウハウを積んでいくしか無いでしょう。とにかくFAAの形式認定が取れれば、その後は各国の特別な事情のための認定は時間をかけずに取れるでしょうし、世界の国で使ってもらえるはずです。
しかし、今回のアメリカ行きが遅れたので、必死でスケジュールをこなして、納期が遅れないように頑張ってもらいたいです。もう一度遅れるという発表がありましたが、もうこれ以上遅れないことを祈ります。