DSDV (Dual Sim & Dual VoLTE)
スマホで2枚のSIMを使って2つの電話番号を管理し、条件の有利な方のパケット通信を使う仕組みを DSDV (Dual Sim & Dual VoLTE Stanby) といいます。昔から使われている DSDS (Dual Sim & Dual Stanby) の発展型です。
今回、社用の10台+1台のスマホ(DOCOMO)のビジネス契約を更新するに当たり、パケット通信容量を大幅に増やすことが出来ました。もともと、この社用とは別に自前でも「 OCN モバイル ONE 」を契約していて、所謂スマホ2台持ちをしていました。自前用は「 ASUS Zenfone6 [6.4inch, 190g]」でしたが、社用のスマホが小型の「Xperia (SO-02J)[4.6inch, 135g]」で胸ポケットにも入るので2台持ちでも苦になるほどではありませんでした。また、社用は10台のパケットシェアタイプで、たまたま店長が使っている番号が管理用で、スマホ本体を弄ると後々面倒なことになるようなので2台持ちにしていました。
しかし、今回社用も5.5型の比較的大きなスマホに成るそうで2台持ちは重いし、他の端末の管理もパソコンで出来るようにしたので社用と自家用を1台に纏めてしまえということになりました。調べてみると、今回支給される「 AQUOS sense3 SH-02M 」と同型のSIMフリー版の機種は DSDV に対応しているのにドコモのはダウングレードされて一枚のSIMしか利用できません(改造したら使えそうな気もしますがトライするほどではないので)。この機種の CPU は Snapdragon630 (2.2GHz,1.8GHz,オクタコア) 、Zenfone6 は Snapdragon™ 855 (2.84GHz,オクタコアCPU) + GPU:Adreno 640 と言う組み合わせで性能差は歴然としています。当然ながら、この Zenfone6 の方にSIMを2枚入れてDSDV化しました。
以前 Huawei P9Lite で同じようなことを試しにした時は、ドコモのSIMを認識させるのにAPの設定とか結構面倒だった記憶が有ります。「ドコモメール」が扱いにくかったり「+メッセージ」がうまく動かなかったりしました。ところが、今回は DOCOMO の SIM を挿すだけで、殆どなんの設定もしなくても動いています。dアカウントを認識させるところが気分的に鬱陶しかったりしますが、それを設定しさえすれば通話もパケット通信も全く問題が出ていません。
電話(番号)を社用に纏めてしまえば良いようなものですが、公共機関や銀行や懸賞の応募時の電話番号は自前用を使っているのでやめるわけにはいけませんので、当分は DSDV での管理になると思います。欠点は、好きなスマホを飼う我儘は会社は許してくれないので、DSDV対応のスマホは自分で買わないといけない点です。
さて、今回の社用の契約はカケホーダイ+パケットデータ容量10Gなので今まで通りの使い方ではとても使いきれません。そこで、自前用の契約を最低にして電話は普通料金(30秒20円)+1Gの契約に変えました。
スマホのSIM設定で SIM1 (社用DOCOMO)が優先電話、同じくデータ通信も SIM1 優先で、SIM2 (私用OCN)が電話は基本着信(もちろん発信できる)だけデータ通信はサブとしています。これで、普通に発信はSIM1(社用)で受信はSIM1, SIM2 とも出来ることを確認しました。データ通信はSIM1で行うことを確認済みです。私用(SIM2)に紐付いている LINE もこの設定で使えているので問題ないのでしょう。また、SIM2 側は Amazon Music のストリーミングはカウントフリーですが、これも聞くときだけ優先 SIM2 に切り替えるだけでOKでしたし、このままでも DOCOMO の「+メッセージ」が使えていますのでこれで OK なのでしょう。
ということで、スマホ2台持ちやガラケーと2台持ちの方は結構おられると思いますが、高価なものではなくても一般的な SIM フリースマホを買えば全く問題なく DSDV が利用できるようです。今回は、身も心もちょっと(ケース込150g位)軽くなりました。