ハイレゾ音源再生

YAMAHA R-N602
YAMAHA R-N602

 自宅で使っている YAMAHA R-N602 というレシーバー(ネットワークチューナ付プリメインアンプ)には DAC (Digital Analog Converter) が内蔵されていると仕様に書かれていたのでハイレゾ再生なんてちょろいかもと思っていたのですが、これは日頃使っている USB-DAC の様にUSB端子に挿して簡単に使えるものではありませんでした。

 このレシーバーで「DAC」として謳われている機能は、純粋にデジタル信号をアナログ信号に変換出力するだけのものでした。実際に使用するには、PCやTVやCDプレーヤーなどからのデジタル信号を光接続や同軸接続用のS/PDIFで出力し、それを入力して初めてD/A変換出来るものだったのでした。

D/D+D/A のセット

 いままで、一般的な USB-DAC しか使ったことがなく、PC の USB 端子に繋いだら音が出せると当然の様に思っていましたので、これに気がつくまで少し時間がかかりました。たまたま以前に御紹介している Digifi の付録の D/D コンバーターと D/A コンバーターの話を思い出して、やっと DDC(D/Dコンバーター) が必要なことに気が付きました。試しに、この付録の DDC だけ取り出してPCにUSB接続し光接続でレシーバーに接続すると音がでました。何も設定していないので、サンプリングレートとか未設定のままですが、とにかく音が出ました。

 ということで、今度は DDC を手に入れないといけません。残念ながらこの DDC についての知識や評判には全く無知なので、とりあえず Amazon で買えるできるだけ安価なものを選びました。「FX-AUDIO- FX-D03J(以降DDC)」というもので「 USBバスパワー駆動DDC USB接続でOPTICAL・COAXIALデジタル出力を増設」と謳われています。そんなに高いものではないので、ダメ元で注文し翌日手元に届きました。

 さて、接続ですが、最初手持ちの ELECOM のオーディオ用 A-Bタイプの2m-USB2ケーブルを使用しました。これで DDC を前回紹介した ASRock X300 のバックパネルの USB2 の端子に繋いで、光同軸ケーブルでYAMAHAレシーバーに繋ぎました。

 この状態で音を出すとブチブチと音飛びします。なんで?
 次に増設したUSB2の端子に繋ぐときちんと音が出るし音量も大きい。なんで?
 次にこの FX-D03J に付属していた超短いUSBケーブルで増設したUSBに繋ぐと明らかに音にメリハリが出てなおかつ音量も大きい。えっ!!

 考えたら、このDDCはバスパワー駆動(USB端子から電力を取る)なのでケーブルでの電力損失が問題になるようです。デジタル機器でも電力足らなかったら音が出ないというようなことではなくて、昔からのアナログオーディオ機器のような音が小さい、雑音が入るという反応をしています。アナログオーディオの経験がないと原因を追い込むのに時間がかかるたぐいの問題です。やはり、近代的オーディオシステムも結局は泥沼かもと思いました。

 この状態で Windows10 のプロパティから確認すると、DDC の規格どおり 24bit/96kHz の性能は出ています。でも、真のハイレゾと謳うためには最低でも 24bit/192kHz のビットレートがほしいところですし、YAMAHA R-N602 内蔵の DAC も 24bit/192kHz の性能を持っています。しばらくはこのまま使ってみて、飽きてきたらもう少し良いのに変えてもいいと思います。その時は多分 384kHz/32bit でないと聴くに耐えないとかいう理由を無理やり捏造していわゆる USB-DAC を買い換えることになると思います。凝り性、いやオタクの宿命です。では、また次回。

ASRock Fatal1ty B450 Gaming-ITX/ac のバックパネル

追伸:
 修理上がりの ASRock Fatal1ty B450 Gaming-ITX/ac のバックパネルを見ていると、光ケーブルのソケットが有ります。いま、このマザーは Ubuntu 20.10 で運用していますが、うまくすればこれから DAC に出力できるかも知れません。実験はまた後日してみたいと思います。

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