古い蚊取り線香

 少し涼しくなってきたので庭の手入れをしました。夏最盛期には昼間カンカン照りで夕方に雨、これの繰り返しでしたが、雑草くんたちには格好の環境で、ほんとうに草ボウボウになってしまっていました。
 あまりの暑さにエアコンを入れた部屋から出る気が失せてしまい、庭に面したガラス戸から見える草ボウボウの庭も「生物圏が広がるのはいいことだ」と言い訳していたのですが、涼しくなってくるとそうもゆきません。渋々、まず芝生を囲っている花壇に生えているこれでもかって伸びている雑草を抜きました。中には雑草って言うよりも雑木に近いものもありました。
 庭のテラスの足元に柘植の小さな木がありますが、高さが極低い状態に刈り込んでありました。今回、その木も刈っていったのですが、面白いものを見つけてしまいました。そうとう昔の新品の「フマキラー蚊取り線香」の缶が出てきたんです。なぜ今まで見つからなかったと思うほど昔のもので結構大きいなものです。多分、葉が密集していたのと根本に近いところに転がっていたので見つけられなかったのでしょう。
 面白いので、この蚊取り線香が使えるかどうか缶を開けて中身をチェックしてみました。セロハンテープで蓋と胴を貼り付けてあったのですが、ボロボロで剥がすのが厄介でした。缶の一番上の一列は写真の通り錆色になっていて、湿気ているようで触るとボロボロと崩れました。匂いも全くせず、缶から出して触っているうちに土と同化してしまったので殺虫剤代わりに埋めてしまいました。2段目以降は色は少し変ですが、きちんと形を保っていて、湿気てもいませんでした。缶がすごいのか一段目が犠牲になったのかわかりませんが、とにかく蚊取り線香らしい形を保っています。
 さて、この二段目は匂いが全くしません。無臭なんです。多分、除虫菊成分が全く抜けてしまっているのでしょう。これを室内で点火実験するのは色々な意味で怖いので、庭で点火してみました。一人前に蚊取り線香らしい火のつきかたです。煙もしっかり上がって見る限り十分でした。が、匂いが全くしません。焦げている匂いすらほとんどしないのです。周りを飛んでいる虫達も「なんやこれ〜、なんともないやん」というふうに普通に飛んでいます。除虫効果は無いようです。多少煙たいので大型の虫とか隣近所にいる猫やカラスなどは寄り付こうとはしなかったようです。

 今回驚いたのは、蚊取り線香の缶が結構しっかりしていてある程度の防湿も出来ていた点です。逆に匂いや除虫成分は抜けていたので何故かなと思いますが、二段目以降の蚊取り線香の入っていたセロハン袋にはシミがなくて一段目はとんでもない色をしていたのを考えると、本来の揮発成分が全部抜けてあの土色のシミになったのかもしれません。変なもの見つけてちょっと嬉しいです。
 せっかくの蚊取り線香ですが蚊が横目でみながら飛んでいては役に立ちませんね。捨ててしまうことにします。

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