Ubuntu

技術部長です。
 ブログの間隔が少し空いてしまいました。なるべく、1週間に1つのペースで書きたいと思っているのですが・・・。
 今回は、当社でつかっているサーバー類のOSのお話をしたいと思います。OSというのは、オペレーティングシステムの略で、コンピュータが動作するときの基本・土台となるものです。マイクロソフト社のWindows やアップル社の MacOS などがそれにあたります。私が開発や文書作成につかっているPCのOSは Windows 10 です。一方、ネットサービスなどをしているコンピュータ(サーバー)のOSは Linux です。Linuxには、いくつか種類があるのですが、私たちは、CentOS7というOSを使っています。
 CentOSは、Red Hat社が販売している Red Hat Enterprize Linux と機能的に互換であることを目指して開発されています。無料であるにもかかわらず安定していて世界中で多くの人・機関が利用しています。我々も、2007年ごろから、サーバーのOSに CentOS を採用し、社内向け・社外向け合わせて各種のサービスを行ってきました。最新版のバージョンは、CentOS8になります。
 ところが、先日、CentOS8のサポートが2021年12月31日に終了するとのアナウンスがありました。通例では、2029年までサポートがある予定でしたから、CentOS8を採用している機関にとっては大きな衝撃でした。幸い、我々が使用している CentOS7 のサポートは 2024年6月30日まであります。しかし、別のOSへの移行が必須となったことに変わりはありません。次のサーバーOSとして何を採用すべきか、なるべく早く決めていく必要があります。
 次期OS候補は大きくわけて4つあります。1. Windows Server, 2. Red Hat Enterprize Linux, 3. CentOS Stream 8, 4. Ubuntu です。
 1.は、有料でしかもかなり高価です。また、根本的にシステムが変わってしまうのでサービス構築に用いているシステムの移行がかなり困難になると思われます。2.は、CentOSのもとになっているOSですから、サービスの構築は簡単・安全です。しかし、これも有料でかなり高価です。また、ライセンス体系が大変複雑です。一方、3. は、CentOSの後継プロジェクトで機能的には継承されるので、システムの移行という面では一番簡単だと思われます。が、従来とはプロジェクトの目的が変わってしまい、安定性が下がってしまうリスクがありました。
 ということで、次期OSとしては、Ubuntu を採用することにしました。CentOSもUbuntuもおなじLinux系のOSではあるのですが、異なる系統に属しているため、一部のコマンドなどに違いがあります。幸い、店長が普段使用しているPCのOSも Ubuntu ですから、その点が心強いです。
 Ubuntu 20.04 LTS を次期サーバー候補として検討を始めました。いきなり、実機に入れるのは大変なので、普段使っているWindows マシンに仮想システムとしてインストールして、各種サービスのチェックを始めました。仮想マシンなので、いろいろ試してみて、うまくいかなかったり、おかしくなったりしたら、さっさと消してやり直しが気楽にできます。
 これから、ネタに困った時に、OS検討の経過などをお話することがあるかもしれません。
 では、また。

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