少林寺拳法に復帰してみませんか

ご無沙汰していました。Webマーケットの技術部長です。
第2回目のブログなのですが、今回もまた技術的なことではありません。

私は、高校1年の時に少林寺拳法に入門しました。46年前になります。
少林寺拳法の名前はどこかでお聞きになったことがあるかと思いますが、詳しくはご存じない方が多いと思うので、少しだけ紹介します。

少林寺拳法は、宗道臣開祖が中国各地を任務のため訪れたときに、中国拳法の各種の技法を習得し、自身の創意工夫を加えて、再編成し体系化した武術・護身術です。「少林寺」の名称は、開祖が嵩山少林寺で義和門の法統をうけ、允可されたことに由来しています。つまり、中国武術である少林拳と少林寺拳法は、無関係ではありませんが、同じものではありません。

さて、筆者が少林寺拳法に入門した理由は、少林寺拳法の「力愛不二」「拳禅一如」の考えに感銘を受けたからでは、もちろんありません。当時のカンフーブームにのせられて、電柱に貼ってあった「拳士募集」の張り紙をみて道場を訪ねたのが最初です。ちょうど、「燃えよカンフー」(ドラゴンではありません)のテレビドラマや「少林寺」などの映画がヒットしていたころです。デビッド・キャラダインやリー・リンチェイですね。ブルース・リーは、テレビドラマの「グリーン・ホーネット」でみて、彼のカンフーのすごさに驚いた覚えがあります。そのあとは、ジャッキーチェンですね。

当時の少林寺拳法は開祖の考え方もあり、わりとすぐに初段になれました。私も入門後、1年半程度で初段をとらせてもらいました。当時の師匠からは、「少林寺拳法はこれから始まるのだから、慢心しないように」と言われたのを覚えています。
それから、途絶えることなく修行を続けて・・となると、話はそれなりにおもしろいとおもいますが、なかなかそうはいきませんでした。

最初に通っていた道院(少林寺拳法では、道場のことを「道院」と呼んでいます。もちろん意味があるのですが、長くなるので割愛します)で二段を受験する準備を始めた頃に、大学受験の勉強のために一旦、練習を休みました。予定外の予備校通いや大学で少林寺拳法部のまえにワンダーフォーゲルの勧誘を受けたりした結果、なんとなく、少林寺拳法から離れてしまいました。

次に私が少林寺拳法と再会するのは、大学院の博士課程の時でした。私が所属していた研究室に学生実験でやってきた学生がたまたま大学の少林寺拳法部の主将をしていました。コンパの時に、ふとそう言う話が出て、「大学の練習場でいっしょに練習しませんか」と誘われて、何回か練習させてもらいました。10年ぶりのことでした。当時は、高校の頃の道衣も帯もそのままつかえました(^^;)
しかし、大学内の練習場で部外者が一緒に練習をしていると、なにかと問題がおきる可能性もあるので、当時の少林寺拳法部の監督をしていた方が開いている道院を紹介してもらって、本格的に復帰することになりました。10年のブランクがあると技を思い出すところからなので、少し時間がかかりましたが、ここで二段をとることができました。それからは、途絶えることなく修行をつづけて・・とは、なりませんでした。

今度は、病気で練習を続けることができなくなりました。脳下垂体の腫瘍がみつかり、手術をうけました。幸い、腫瘍は良性であり、手術もうまくいったのですが、「最低2年間は頭部に衝撃をうけることのないように注意せよ」といわれ、少林寺拳法を休むことになりました。手術の前後も含めると3年間ほど休むことになります。こうなるとなかなか練習を再開する気になれず、それでまた、なんとなく少林寺拳法から離れてしまいました。

次に少林寺拳法と再会するのは、子供が小学生になったときのことでした。子供が「空手」を習いたいと言ってきました。ふと少林寺拳法のことを思い出しました。それで、小学1年生の子供にとっては「空手」と「少林寺拳法」の違いなど分かるはずもないので、少林寺拳法を学ばせてみようかと思ったわけです。以前、自分が練習していた道院は自宅から通うには遠かったので、比較的近い道院をネットでさがして見学に行きました。この時は、まだ、自分自身は少林寺拳法を再開するつもりはなくて、子供の送迎をしようとしていただけでした。最初、説明を聞いた時には、自分自身は再開するつもりがなかったので、自分が昔少林寺拳法をしていたことなどは、話してはいなかったのですが、つい、昔の癖で道院に入るときに合掌礼をしてしまい、経験者であることは完全にばれていたそうです。それで、練習を見学しているうちに、やはり、自分でもやりたくなって、子供と一緒に入門(私は再開)してしまいました。前に練習を休んでから20年以上たって、55才での再開でした。さすがに道衣も帯も使えませんでした(^^;)

去年の7月に60才で三段の允可をうけました。最初入門してから45年たっています。継続は力なりといいます。続けていれば、もっと高段位を受けていたのではないかともおもいます。しかし、少林寺拳法は私にとって「再開したい」とおもわせる魅力がありました。
少林寺拳法は、生涯武道です。すなわち、いろんな年代の人がその年代に応じた修練をすることで自らを高めていくことができます。
わたしの少林寺拳法はとぎれとぎれですが、逆に2度も再開できたのは、やはり法縁があったのだとおもっています。

読者の方の中には、以前、少林寺拳法を修行していたけれど、いろんな事情で現在は少林寺拳法から離れておられる方がいらっしゃるかもしれません。再開してみられてはいかがでしょうか?もちろん、以前のようには体は動きませんが、少林寺拳法の楽しさは変わらないとおもいます。
少林寺拳法を再開するのはとても簡単です。また、道院や支部の皆さんも修行の再開をとても歓迎してくれます。
ネットなどでご近所にある道院・支部などを調べて、一度訪ねてみては、いかがでしょうか?
合掌 結手

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