宇宙の始まり

 この頃、宇宙の始まりについての記事がネット上に出てきます。今の理屈では「およそ137億年前、何もないところにとても小さな宇宙のタネが生まれました。生まれると同時に急激に膨張(インフレーション)し、引き続いて大爆発したのです。これが「ビッグバン」と呼ばれています。」

 一般人には「なにもないところ」がイメージしにくいですが、なにもないのにどうして「ゆらぎ」が発生するのかとか、なにもないからエネルギーはないですからニュートン力学では爆発とかできないはずです。そこで大爆発が起きて宇宙が形成されていて未だに膨張を続けているらしいですが、これは我々の頭では理解不能です。そこで、アインシュタインの相対性理論とか特殊相対性理論とかで説明をつけていくのでしょう。なにもないところから宇宙が発生したとなると、今までの知識は全く役に立たないような気がしますし、理屈を言うとおばけとか幽霊とかそれこそ超能力などの存在も否定できませんよね、否定できる要素がありませんから。

 何もないスペースが一つなのか、数学として数があるのかもわかりません。数字の「0」の発見は数学を飛躍的に進歩させ、現実との整合がとれるようになりました。だから「無」の発見はすごいのかというと、今の宇宙がその前の宇宙から発生したとか、同じような宇宙が同時にあって「並行宇宙」を形成しているとか延々と疑問が湧いてきます。これは終わりのない疑問ですが、絶対に解決しない疑問のような気がします。だって、宇宙の最初の種がわかったとしても、その種はどこから来たの?って言う疑問が必ず発生するからです。科学的には宇宙の始まりについて研究はしてほしいですが、最後には「宇宙の種はどこから?」って言う疑問は解決しないような気がします。最後は「モノリス(2001年宇宙の旅)」に行き着くのかもしれません。

 宇宙の始まりについて記事や文献を読んでいると、地球はどうして生まれたとか考えさせられますが、それより現実的に地球の終わりについて考えてしまいます。地球の寿命は太陽の寿命に左右されますが、長くて50億年くらいだそうです。膨張する太陽に飲み込まれて消滅するのですけれど、生物はそれよりも早い時期に熱でやられてしまいます。人類がその時に存在しているか非常に不安です。いま実験的に火星に移住しようとするのと同じように太陽系以外の星に移住していくのでしょう。ただ、その星々も無から発生した宇宙の中にあるのですが。そうなると、膨張を続けていた宇宙もやがて収縮して無くなるのかな。海外のSF映画が最後は宗教映画のような展開になってしまうのはそのせいなのかもしれないです。そういう展開が嫌で荒唐無稽な「スターウォーズ」とか「スター・トレック」のような宇宙の本質に深く踏み込まない映画やドラマが人気なのでしょう。

 

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