リモート会議外伝

 店長です。技術部長が本格的なリモート会議について書いていますが、今回は店長も所属する別会社のビデオ会議を経験した感想です。

 技術部長は Zoom というビデオ会議専用ソフトウェアを使って本気の会議をしたようですが、店長の方は Microsoft Skype を使って行いました。Ver.8.6 以降でグリッド表示(画面を分割して多人数を表示する機能)で9人同時表示が出来るようになりました。10人以上は小さな丸画面で右上隅の方に並んで表示されます。

 Skype でのビデオ会議は遅延も比較的少なく、ここ数ヶ月間の改良でビデオの伝送容量を減らし(圧縮技術を向上させて)回線への負荷をどんどん減らしていっているようです。ユーザー1人あたりの使用容量が少ないと画像・映像とも遅延が少なくなるし大人数でも使いやすくなります。LINEでもビデオ電話をする機会があったのですが、画像が遅れて(エンコード・デコード負荷が高い?)「逆いっこく堂」になってしまいますので、この点で Skype は優れていると言えると思います。

9人グリッド表示

 もう一つ Skype の良い点は、OSを選ばない点です。最近のWindowsにはこっそりとLinuxの技術が取り入れられ、次のバージョンではコンソール画面で Linux のソフトウェアが完全に動くらしいですし、プログラム開発用にフリー公開されている MS Code と言うエディタは Windows でも Linux でも完璧に動いています。また、プログラム開発に欠かせない履歴管理を行う為のクラウド上の git という仕組みも元々はマイクロソフトのツールでフリーで公開されたものです。MacOS, iPadOS, iPhoneOS, Android, FireOS そして WSL (wondwos Subsystem Linux) も全てLinuxからの派生で GUI を使わない範囲ではほぼ共通のバイナリ(プログラム)が動きます。つまり、Skype ならどのOSでも完全に動くので、これだけを各デバイスに入れておけばチャットや通話を取りこぼす心配がない、ビデオ会議も専用のマシンが要らないということになります。店長のように日常は Ubuntu(Linux) で全てを完結させ、Windows は画面やカーソル移動のチェック用にしか使わない人間でも情報の取りこぼしがほとんどありませんし、作業中にも緊急の会議に参加できます。

 リモートワークが取り沙汰されて数ヶ月になりますが、ソフトウェアの開発とかデータ登録など定形業務又は個人のスキルに依存する仕事はこのテレワークで殆どこなせます。複数人で管理すべき履歴とか共有データとかは、クラウド上に置くとか git で管理すれば殆ど問題ありません。知ったか上司(失礼)のピント外れな質問やお説教を聞く必要もないし、水分摂取とか室温設定の取り合いなども問題ではなくなります。ちょっとさみしい時は相手を選んでビデオチャットしたら気が紛れますし、相手の表情を見るだけで解決する問題もたくさん有ります。
 今の所、ビデオ会議やビデオチャットの経験期間が少ないので良いところしか見えてないのでしょうが、仕事を成立させるのに大きな障害はないでしょう。ただ、物理的な実験とかはどうしてもその現場に行く必要があると思いますので、適材適所です。都心に大きな事務所がいるのか考える機会にもなります。一極集中というのは災害や戦争など大規模な破壊には極めて弱い、という点も解消できるでしょう。もう少し練習して慣れてみましょう。

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