Ubuntu 2

技術部長です。
 少し油断するとすぐにブログの間隔が開いてしまいます。今日のブログは前回の続きになります。前回のブログで当社が使用しているサーバーOSのCentOS7が2024年6月30日でサポート終了となるため、後継のOSとして、Ubuntu を使うことに決めたことをお話ししました。それから、Ubuntu について、調べたり、テストしたりを続けていました。仮想マシンを使うことで、気楽に設定のテストができます。
 まずは、現在のCentOSと同じようなインターフェース設定で使うことを考えました。サーバー用途では、通常はGUIは必要ありません。しかし、ときにはGUIで設定の変更や確認ができたほうが便利です。特にテキストエディタは、GUIのほうが格段に使いやすいです。また、各種の情報を調べるためにWeb検索をしようとすれば、FireFoxなどのウェブブラウザを使うわけですからGUIは必須です。というわけで、CentOSの時は、「通常はCUIで起動しておいて、必要に応じてGUIを起動する」「作業が終われば、ログアウトしてCUIに戻す」というやり方をしていました。Ubuntuでも同じようにしようとしたのですが、まず、ここで躓きました。UbuntuもCUIで起動するようにできるのですが、一度、GUIに切り替えるとログアウトしてもCUIに戻らないのです。つまり、GUIからCUIにかえてそのままにしておく方法がよくわからないのです。サーバーを再起動すれば、CUIになるのですが、ちょっとした書き換えでいちいちサーバーを再起動するわけにはいきません。また、CentOSでは、mateというデスクトップを使っていました。これは、Windows風で使いやすかったです。Ubuntuにもmateがあるのですが、「ちょっと」違いました。「ちょっと違う」のが、一番使いにくいといえます。それなら、いっそのことUbuntuにデフォルトのデスクトップに慣れたほうが手っ取り早いです。日本語環境を後から入れるのもなかなか面倒でした。
 数回の「インストール・テスト・最初からやり直し」を繰り返した結果、最初から日本語環境のGUIでインストールして、付属のアプリを最少にしておくのが、一番、使いやすいことがわかりました。各種ファイルの書き換えでrootとなる必要があるときは、sudo gedit でGUIのエディタをつかうか、シェルから sudo nano を使うことにしました。nano というエディタは、コントロールキーのコンビネーションで操作できるので、私にとっては、viより使いやすいと感じました。
 さて、次に設定しないといけないのは、ウェブサーバーです。これは、使い慣れたApacheを採用します。設定ファイルの書き方も、ある程度、わかっているので、簡単だろうとおもっていました。これは、大きな勘違いでした。Ubuntu のApacheはApche2でした。設定ファイルの書き方や設置もほとんど同じなのですが、微妙に違います。一番、やっかいなパターンです。一度、前の設定の書き方を忘れて、最初から調べなおしました。結論から言えば、設定ファイルの内容は同じなのですが、設置の仕方と有効化のやり方が違いました。書き方が同じなのに、うまく動作しなくてかなり悩みました。なんとかウェブサーバーの設置ができので、一番の懸案はクリアです。
 次は、リモートメンテナンスです。CentOSでは、VNC Server というリモートメンテナンスのシステムを使っていました。UbuntuにもVNC Server はあります。設定ファイルもおなじようです。これは、簡単にできるかなと思っていたのですが、なぜかうまく接続できません。CentOSのときと同じVNC Serverを使っており、ネットで調べた限りでは、設定についても差がありませんでした。それでも接続ができません。これには、かなり悩みました。結論をかきます。CentOSでのVNC Serverの起動は、vncserver だけです。これで外部から接続ができます。Ubuntu では、vncserver -localhost no として起動する必要がありました。パラメータの設定をかえる理由は私にはわかりませんが、Ubuntuの哲学によるものであろうとおもいます。
 これで、なんとか、サーバーをUbuntuに移行するめどは立ちました。しかしながら、サーバーとして使用するためには、まだまだ設定しないといけないサービスがあります。恐らく、いろいろと落とし穴にはまると思います。それについてもこのブログをメモ代わりに書いていきたいと思います。
 では、また。

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