AlmaLinux
技術部長です。
今日は、サーバーOSの移行についてお話したいと思います。
去年の11月から12月にかけて、CentOSから移行するOSの選定についてお話させていただきました。それで、Ubuntuを候補として、いろいろと検討していることを書いています。その後も、いろいろな機能についてチェックしていたのですが、かなり大きな修正が必要になりそうだなと思っていました。
CentOSの後継OSについては、レッドハット社の方針変更直後から、いろいろとアナウンスはされていたのですが、実際にいくつかのOSが発表されてきました。一度は、Ubuntuでいこうと考えて、調査していましたが、CentOSの直系のOSというものも、あわせて調査してみることにしました。
CentOSの後継OSとしては、RockLinuxとAlmaLinuxが有名です。どちらも、CentOSとほぼ同じように使えることがわかりました。また、ライセンスの形態も同じです。ただ、AlmaLinuxには、CentOS7からAlimaLinux8にアップグレードするためのツールが提供されていました。これは、大変魅力的です。なぜなら、OSの移行で一番面倒なことは、OSのインストールではなくそのうえで動作している多くのシステムの移行だからです。ウェブサーバー、メールサーバー、DNS、データベースシステムなどを個々にインストールし設定しなくてはいけません。ところが、CentOSとUbuntuでは、これらの設定方法やシステム名が微妙に違っています。もし、設定ファイル等がそのままつかえるのであれば、これは、大きなメリットです。
というわけで、AlmaLinuxの移行ツールを試してみることにしました。こういう時は、実際に稼働しているサーバーのコピーを簡単に作ることが出来るので、仮想サーバーのシステムは大変便利です。
実際に、ツールを使って移行してみるといくつか手作業による修正は必要になりましたが、ほぼ自動的に基本的なOSの移行ができることが確認できました。
もう少し、検討するべき課題はありますが、CentOSの後継としてはAlmaLinuxを採用することにしたいと思います。
では、また。