甲賀流忍者屋敷
先日ドライブがてら「甲賀流忍者屋敷(甲賀望月氏本家旧邸)」へ行ってきました。滋賀県甲賀市で遠いような気がしますが、店長が住んでいる奈良県側からは、たぬきで有名な信楽焼きの里を通り抜けて狭い道をくねくね抜けて40kmくらいです。下道と狭い道で休憩せずに走ったら、多分1時間半くらいでしょう。
パンフレットによると、「甲賀流忍者屋敷は、甲賀流忍者 甲賀五十三家の筆頭格、甲賀望月氏本家の住居として元禄年間に建てられたものです。外見は一般的な日本建築の住宅ですが、内部には外的に備えて数々の工夫が凝らされています。・・・・」となっています。よく言われるどんでん返しなどがある忍者屋敷です。
車で行く場合、場所が通りからは見えづらくてナビゲーションにしたがってやっと小道を曲がって見つけられました。屋敷に入って最初に歴史など成り立ちなどを収めたビデオを見せていただきました。同時に「甲賀忍者秘伝の 健保茶」の試飲をさせてもらいました。忍者は科学知識が豊富で現在の薬剤師のような役割もあったのは周知の事実です。このお茶も薬草を集めたものでしょう。ただ、西洋薬と違ってすぐには効かずに飲み続けると薬効があるので、効果を確認したい方は買わざるを得ないです。
その他、手裏剣の体験とかも出来ます。下にも案内していますが、忍者村にも体験できる施設がありますが、店長投げたら周りの人が怖がり迷惑をかけるレベルだったので、今回は挑戦しませんでした。
さて、陳列物を見ていると、明らかに現在の大工道具や溶鋼技術のルーツと思われるものがありますし、薬の中にも組み合わせれば火薬(黒色火薬:硝酸カリウム(硝石)75%、硫黄10%、木炭15%を混合)を作る材料に出来そうなものもありました(勘違いかも知れませんが)。普段は町を流しながら薬を売り、特命があれば突然火薬で活動とか、時代劇のような事も可能だったと思います。現代人は学校で火薬の材料について勉強する機会もありますが、昔の、それも江戸以前の世界ではまるで魔法の技術のように見えたでしょう。
忍者というと得体の知れないもの、怖い人たちの集団、とか思われていますが、政府(幕府)や藩の中枢部に取り入り、化学・天文学・物理学・医学そして鍛えぬかれた身体能力をもって民衆を動かしていたエリート集団なのかも知れません。第二次世界大戦敗戦で無くなりましたが、スパイ養成学校の陸軍中野学校にもその技術は取り込まれています。
また、近くに「甲賀の里 忍者村」と言うのがあります。これは以前に行ったことがあって水上歩行器「水蜘蛛」に挑戦した友人が見事水にはまり、それを助けに行った女性忍者がやっぱりハマったとか大笑いした経験があります。
直接役に立たないものでも、知見を増やすのは面白いです。「みずくも」など役に立ちそうにもありませんが。水の上を歩く秘訣は「まず、左足を水面にゆっくりおろし、その足が沈まないうちに右足を出して、その右足が沈まないうちに左足を出す。これを連続してやれば水面を歩けます。」嘘だと思うなら、エリマキトカゲの水面歩行の動画を見てください。本当に歩けますので。