液晶ディスプレーの自作
唐突ですが、PC用液晶ディスプレーを作ってみました。といっても、パネルを買って一からとかいうのではなくて、2017年12月14日にご紹介している「NEC LaVie LL750/L」がまた故障してしまい、原因がマザーボード(のコンデンサー)のショート(らしい)ので諦めて部品取り用に保管してあったものから画面部分を外したものを利用しました。
まず、ノートパソコンの画面部分を本体部分から外すのに目につくネジをすべて外して、液晶パネル用フラットケーブルや無線LAN用のケーブルを引きちぎらないようにしながら画面部分を取り外しました。それから液晶を裏表から挟み込んでいるプラスチックの外面パネルを無理やり剥がしました。この二枚のパネルはプラスチックの爪で止まっているので、それこそ隙間から指先を突っ込んで無理やり剥がしました。一度剥がすとコツがつかめて二回目からは簡単に外せますし、結構丈夫なものでした。
さて、出てきた液晶パネルは「LG電子 LP156WH2 (15.6inch 解像度:1366 x 768)」という品番でした。これをディスプレーに仕上げるには液晶コントローラーが必要になります。今回は入力は汎用タイプとしたいので HDMI、DVI、D-Sub がほしいし、HDMI からのオーディオも取り出したいので Audio付になります。全てを満たすものとして検索すると、「vsdisplay M.NT68676.2A」というのに行き当たりました。アマゾンで汎用の12V2AのACアダプターと合わせて注文しました。
組み立ては難しいところはなく、元々つながっていたフラットケーブルを外しこのコントローラーのフラットケーブルと差し替えるだけ、注意点は裏表を間違わないことだけでした。これで、本当に動くのかと思いましたが、バラック状態で手持ちの超小型ボードコンピューターの「Raspberry pi 3 model B+」を繋いで動かすと全く問題がなく画面の表示が出来ました。
音は、このノートパソコンに「ハーマン・カードン」のスピーカーがついていたので、それを引っ剥がして4Pソケットをつけてコントローラ上のSpeaker端子に繋ぎました。この辺りは、部品が手元にあったので少々のはんだ付けで簡単に出来ましたが、熱収縮チューブを使って運用時のショートなどに気をつけながら接続しました。再度、Raspberry pi をつなぎ、画面表示を確認、YouTube で動画を見ながら音声の確認をしましたが全く問題なく、さすがハーマン・カードンのスピーカーと言えるほどの音量と音質で聴くことが出来ました(音質表現は大げさです)。
後は、この画面外面パネルを利用して、液晶の固定、コントローラーはアクリル板にタッピングしてスペーサーを噛ませて取り付け、そのアクリル板を接着剤で外面パネルに貼り付けました。スイッチ類も同じようにしました。仕上がりはイメージと違いやはりバラック状態ですが、ダイソーのタブレットスタンドで見やすい角度で保持して使えます。4000円程でモバイル(らしい)ディスプレーが作れたらまずまずでしょう。しばらく遊べそうです。