クルードラゴン
アメリカのスペースⅩ社が打ち上げる「クルードラゴン」がニュースになっています。日本時間28日早朝に最終テスト目的で乗員二人を乗せて打ち上げられる予定だったのが、天候の影響で31日に延期になったようです。9年ぶりのアメリカ自主打ち上げの有人宇宙船です。
スペースⅩの一段目ファルコン9ロケットは仕事が終わったら地上に軟着陸で戻ってきて再使用可能という優れものですし、このクルードラゴンも7人乗りとかで結構コストパフォーマンスの良い機体だそうです。
ここまでは、一般ニュースでも出ているの皆さんもご存じだと思いますし、今回の試験ミッションが終われば実運用に入るはずです。その後は、開発中の超大型ロケットで火星移住に向けた試験ミッションが実施されると聞いています。
さて、ここからがオタクが興味津々の部分です。このクルードラゴンには手動での操縦に対応するための操縦桿やスティック、エンジン噴射用の物理スイッチやメータ類がありません。そのほぼ全てがタブレットのような画面タッチでするのだそうです。スペースⅩの兄弟会社ともいえるテスラ社の電気自動車には超大型のタッチスクリーンが装備されていて、ハンドル・アクセル・ブレーキの操作以外はほぼこのタッチスクリーンで行われています。(ハンドルなどの操縦系は道路交通法があって省けないようです)
このタッチスクリーンによって機体を上下左右とか加速減速など3元軸に沿った動きを制御し速度を制御するようです。これって、スタートレックに出てくるエンタープライズなどの宇宙艦の操縦席と同じなんです考え方が。実際の操縦感覚などは予想もつきませんが、例えば左右旋回とかの指示を与えれば細かいスラスターの噴射タイミングや噴射量はAIによって制御されるのだと思います。車の自動運転でも、けっこう細かいハンドリングやアクセリングなどはAIに任せることになるので、同じ(様な)技術が使えるのかもしれません。EVのテスラは現在最高水準の自動運転技術を持っていますし将来のために隠し装備やコマンドがあるようです。スマホの様にネットからファームウェアーをアップデートし新しい機能を追加できるくらいですから。
とにかく、使いにくいかどうかは知りませんが、ますますスタートレックやスターウォーズの世界に近くなってきたと感じます。タブレット形式の電子書籍を一番最初にテレビで見たのもスタートレックだったような気がします。いまや、店長ですらなんの疑問もなくタブレットで電子書籍を読んでいます。
SFの様なという表現がされることがありますが、けして空想科学ではなく実際に起こる可能性が高いのかもしれません。小松左京の「復活の日」などは新型コロナ感染症を予感させるといっても的外れではないでしょうし、アメリカ軍がUFOの写真を公開しているのも「エイリアン」がいてもおかしくないということを示唆している(注意している)のかもしれません。「インディペンデンス・デイ」という映画が好きですが「地球の独立を守るために戦おう、今日を人類のためのインディペンデンス・デイ(独立記念日)にしよう」とか可能性はあるのかもしれません。
なにしろ、先に書いたスペースⅩ社の今のところの最終目的は人類の火星移住ですから、人類が「エイリアン」になるわけです。たぶん、我々が生きているうちに実現されるはずです。想像力も尽き果てるほど時代は進んでいるのかもしれません。足元の新型コロナビールスに早く打ち勝って、宇宙開発に興味を持ちたいです。しかし、今読んでいる小説は「われらはレギオン」(デニス・E・テイラー著)ですが全く反対の発想の話です。これもありかと思うと怖いです。