NEW 2004/05AW
大阪コレクション リポート
〜 技の競演 〜
(2004年4月21・22日)

新進-アジアジョイント
〈Toshiya Oshima〉
「大阪はパワーを秘めた町」と語る、福島県出身の大島トシヤは、
4年ぶりの大コレ参加。黒一色で、レースやジャージーなどの
多彩な素材を駆使したバリエーションが光る。
「甲冑」をテーマに、シャープさの中に優しさを表現。
〈Michitada Hirai〉
「観客と一緒に楽しむショー」がモットーの平井通義(大阪市)は
ステージをバックステージ(舞台裏)に見立て、着替の場面を
見せる意表をついた演出で
観客の目を釘付けにした。
〈Lim Hyun Hee〉
「氷の花」をイメージした作品を発表した韓国の林賢姫は、
ソウルコレクションでも評価の高い実力派。
糸だけでなく、布帛を割いて編むなど、様々な素材を駆使した
繊細で微妙な色合いの美しいニットが目を惹いた。

ヒロココシノ

幾何迷宮 “ジオメトリック ラビリンス”
    透き通った曇りない音に包まれて、闇に走る一条の光、光と闇のたわむれる
襞のなか、浮かんでは消える幾何模様、見え隠れする夢幻の
騎士たちは、一夜の夢の幻戯か、それともトロンプ・ルイユだろうか!!

道化の口上に導かれた劇中劇は、 チェッカーやモザイク模様の
ソラリゼーション!!   ジオメトリック・パターンに編み込まれ、
踊りつづける万華鏡、夢の幾何図形は
どこまでもどこまでも、無限に無限に回りつづける……。
(Photo: 宮井俊写真事務所)